中国人民銀行、デジタル人民元のウォレットアプリを発表など——中国ブロックチェーン界週間振り返り(12月29日〜1月4日)

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AppStore に公開された「デジタル人民元ウォレットアプリ(テスト版)」のダウンロードページ

中国人民銀行がデジタル人民元ウォレットアプリをリリースした。中国国有の送電会社、中国国家電網が太陽光発電業界で中国国内初となるデジタル人民元スマートコントラクト決済を完了した。東部にある寧波がブロックチェーン技術を導入した。台湾のポップスター Jay Chou(周杰倫)氏が友人の NFT プロジェクトを支援した。

デジタル人民元の進展

  • 中国人民銀行(PBOC)は1月4日、各種アプリストアでデジタル人民元のウォレットアプリをリリースした。 国家デジタル通貨を開発する中国人民銀行デジタル通貨研究所(数字貨幣研究所)もこのアプリの開発を担当した。このアプリは消費者向けの決済アプリで、中国人民銀行がデジタル通貨を使ったデジタルウォレットや取引所、流通サービスの試験運用を行うのに役立つ。科創板
  • 中国国有の送電会社、国家電網の河北省北部の部門は、複数の企業および中国工商銀行の地方支店と協力し、太陽光発電業界で中国国内初のデジタル人民元スマートコントラクト決済案件を推進した。国家電網はまず太陽光発電の集中型プロバイダーの収入を計算し、デジタル人民元のスマートコントラクト機能を使って設備レンタル会社に支払い、残りの収入はソーラーパネルを設置して電力を共有する農家に残した。国家電網は、この仕組みにより、すべての関係者がより早く資金を回収できるようになったと主張している。証券時報

寧波市、ブロックチェーンを推進

  • 中国東部の都市である寧波は12月30日、ブロックチェーン技術白書を発表した。白書では、寧波がブロックチェーン分野を発展させるための計画が示されている。寧波は2023年までに、世界的な影響力を持つブロックチェーンのトップ企業を1~2社育成し、国家ブロックチェーン研究所を1つ設立し、ブロックチェーンに特化した工業団地を1~2つ設置したいとしている。白書によると、寧波では90以上のブロックチェーンプロジェクトが構築中で、総投資額は6億人民元(約110億円)以上という。科創板

台湾ポップスターがデジタルアバターを1万件販売、世界記録を樹立

  • 台湾のポップスター Jay Chou(周杰倫)氏のファッションブランド「PHANTACi」と、NFT 企業 Ezek が共同で元旦にローンチしたデジタルアバターシリーズ「Phanta Bear」が1万件を売り上げた。Ezek は Chou 氏の友人 Will Liu(劉畊宏)氏が共同設立した。このデジタルアバターは3日に 0.4ETH で取引され、保険価格の 0.26ETH から上昇し、約1,000米ドルとなった。Chou 氏は Instagram のプロフィール写真をデジタルアバターに変更して支援を表明しているが、彼のレコード会社 JVR Music(杰威爾音楽)が3日に声明を発表し、Chou 氏自身は Phanta Bear とビジネス上の関係はなく、友人の成功を喜んでいるに過ぎないことを明らかにしている。杰威爾音楽

【via TechNode】 @technodechina

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