プロ指導のオンラインダイエット「WITH Fitness」運営、デライト・ベンチャーズと千葉道場から1億円を調達

SHARE:

マンツーマンでトレーナーが教えてくれるオンラインダイエットサービス「WITH Fitness」を運営するウィズカンパニーは1日、デライト・ベンチャーズと千葉道場から1億円を調達したと発表した。このプロジェクトは、DeNA 社員などが社内外の共に新規事業を立ち上げるベンチャービルダーから輩出された。これまでに、ベンチャービルダーから輩出されたスタートアップとしては、昨年、今年6月にサービスを β ローンチした事業計画 SaaS 開発の projection-ai などが記憶に新しい。

リアルでもオンラインでも、フィットネスのサービスは、緩めに長期間続けるタイプのものと、短期集中で結果を出して緩めに移行するタイプのものに大別できる。これらはサブスクの料金体系で提供されることが多いが、ユーザの獲得コスト(CAC)と LTV (ライフタイムバリュー)のバランスから、前者のタイプは比較的安価(数千円〜数万円)で、後者のタイプは多少高額(数万円〜数十万円)の料金設定になる。WITH Fitness は後者だが、オンライン化することで、業界大手の10分の1程度の料金を実現している。

トレーナーがついて、ユーザはアプリを通じてコミュニケーションを完結できるのが特徴。料金はチケットポイント制で、1回30分間のレッスン中にオンラインで教えてもらったり、相談にのってしてもらったりするとポイントが消費されるが、チャットベースでの相談は実質無料。ユーザの目指す体型に合わせてトレーナーがメニューを作成、腕立て伏せ、スクワット、チューブトレーニングなど自体重運動が多いため、ジムに通ったり、マシンを買ったりする必要はなく、家の中にあるものだけで運動は完結する。

ダイエットにおいては、運動に加えて食事管理も重要な要素を占めるが、WITH Fitness ではアプリから簡単に食事の内容を写真でトレーナーに送ることができ、また、登録された時間帯に応じて、朝食・昼食・夕食が自動判定されるため、ユーザは幾分煩わしい作業から解放される。また、アプリは、Apple Watch のアクティビティリングほか、Bluetooth 経由で各種ヘルスケアデバイスとも連携する、

ウィズカンパニー代表取締役の谷口敢一氏によれば、WITH Fitness のユーザには女性のダイエッターが多く、なかにはジムと WITH Fitness を併用している人もいるそうだ。また、ホームジムと WITH Fitness だけで、体型美を競い合うコンテストに入賞した人もいる。今回、出資に参加したデライト・ベンチャーズで担当を務めるプリンシパルの坂東龍氏は、WITH Fitness の利用により、4ヶ月で9キログラムの減量に成功したことを明かしている。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する