米日用品大手Kimberly-Clark、吸水ショーツブランド「Thinx」を買収

Image credit: Thinx

ピックアップ:Kimberly-Clark Acquires a Majority Stake in Thinx

重要なポイント:アメリカの日用品メーカー Kimberly-Clark は2月24日、吸水ショーツを展開する Thinx の過半数株式を取得したと発表した。買収額など詳細については明らかにされていない。

詳細:Kimberly-Clark はアメリカの大手日用品メーカーで、175カ国以上で製品を展開する。日用品やサニタリー、衛生用品、ペット用品などを開発・販売し、HuggiesやKleenex、Scott、Kotex など世界的に有名なブランドを展開する。

  • Thinx は2013年にアメリカ・ニューヨークで創業。吸水ショーツの開発・販売を先駆けて行い、2015年にはまだ「生理」へのタブー視が残る当時のアメリカにおいて、クリエイティブな広告をで人々の関心を呼びながらも、物議を醸した経緯があった。現 CEO の Maria Molland 氏が就任したのは2017年で、現在は吸水ショーツの他に尿漏れ対策の下着ブランドも展開している。
  • Molland 氏は今回の買収に際し、次のようにコメントしている。

Kimberly-Clark は100年前にフェムケアカテゴリを発明し、Thinx は9年前にフェムテックカテゴリを発明しました。Thinx の下着が生理や尿漏れのニーズに対しての主流製品となり、私たちの使命とビジョンを実現するためには、同じ考えを持つ組織とより密接に協力することは不可欠です。

  • また Kimberly-Clark 北米消費者事業グループの社長 Russ Torres 氏は、次のようにコメントしている。

Thinxの成功に対する当社の投資は、生理や尿漏れに対する解決策を構築する上で戦略的に非常に適しており、この提携拡大により両社の相乗効果に期待しています。

背景:買収発表時の Thinx CEO のブログによると、Thinx は4年半で従業員数は29名から100名を超え、売上も4倍近くに増えたという。2020年にはコロナ禍によりサプライチェーンに問題が生じたが、この2年間で顧客数は200万人にまで拡大した。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via Femtech Insider

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