ベルリン発の航空貨物予約サイト「cargo.one」、東京オフィスを開設し日本のフォワーダー向けサービス開始

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cargo.one 創業メンバー。左から、Oliver T Neumann 氏、Moritz Claussen 氏、Mike Rötgers 氏
Image credit: Cargo.one

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ベルリンに拠点を置くドイツのスタートアップで、航空貨物予約サイト「cargo.one」を運営する cargo.one は、日本向けサービス強化のため、東京オフィスを開設したと発表した。cargo.one は、世界の航空貨物業者のスペースを、リアルタイムで検索・予約できるサービス。オフィス設立とあわせ、日本の貨物フォワーダーは今日から、ANA Cargo、Lufthansa Cargo、Finnair Cargo の航空貨物会社3社から、世界の300を超える目的地への航空貨物スペースのオファーを受けられるようになる。

cargo.one はここ数年でサービス範囲を拡大させており、2019年には cargo.one を通じた貨物スペースの予約は1日平均6,000件、年を通しての合計は220万件に達した。cargo.one はこれまでに、Lufthansa、IAG Cargo、Singapore Airlines Cargo, Air Canada、LATAM、TAP Air Portugal、Finnair、Etihad、全日空と提携している。提携および取扱航空貨物会社は、今後数週間のうちに、さらに増える見込みだ。

cargo.one は2020年12月、シリーズ B ラウンドで4,200万米ドルを調達した。これまでの累積調達額は6,280万米ドル。特に、バイオ医薬品ベンチャーのビオンテックがドイツにあることから、ファイザー/ビオンテックの新型コロナワクチンの超低温での効率的な国際輸送に重宝され、業績成長を後押しする結果となっている。日本国内のこの分野のスタートアップとしては、East Ventures の支援を受ける大阪のジャパンヒュペリナーの「エカデジ」が、cargo.one と同様の機能を一部提供すると見られる。

via Aircargo World

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