アパレル不動在庫解消「SMASELL(スマセル)」運営、デット含め7.5億円を調達——1,300社が出店、22万ユーザが利用

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WEFABRIK の皆さん。中央が創業者で代表取締役の福屋剛氏。
Image credit: Wefabrik

<7日正午更新> 「B2B」の表記を「B2B および B2C」に差し替え。

不動在庫となったアパレルの B2B および B2C 取引プラットフォーム「SMASELL(スマセル)」を運営する WEFABRIK は11月29日、直近のラウンドで7億5,000万円を調達したことを明らかにした。ラウンドステージは開示されていないが、2021年2月~2022年10月に実施された資金調達の合算値と見られる。

このラウンドに参加したのは、モバイル・インターネットキャピタル、静岡キャピタル、Hamee、ブルーベル・エス、Excellent One、児玉和宏氏(ジーエフホールディングス)、川原世久氏(オリジン・パートナーズ)。調達金額には、日本政策金融公庫からの融資が含まれる。同社にとっては2020年1月の調達に続くもので、累積調達金額は11億円弱に達したものと推定される。

SMASELL を使えば、購入者は市価より安価でアパレル製品を購入でき、出品者は在庫処理業者や産廃業者に引き取ってもらうコストを抑えることができる。世界で年間228億着に上るという不良在庫の破棄量を減らし、コスト・時間・環境負担の問題の解決を狙う。B2B および B2C 需要に対応し、必要に応じて、購入者は販売者からサンプル品を取り寄せたり、価格交渉ができたりする機能が備わっている。

「SMASELL」
Image credit: Wefabrik

アパレルメーカー大手、GMS 大手、ディスカウントストア大手、百貨店などにも顧客を増やしており、2022年11月時点で出店社数は約1300社、ユーザは約22万ユーザに上っているという。今後同社では、ブランドやメーカーとの衣類回収における協業や、アーティストとのアップサイクルプロジェクト等、循環型社会を目指す活動を順次展開する予定だ。

WEFABRIK では今回調達した資金を使って、アプリ開発や AI 技術の導入など機能拡充を行い、ユーザの購買体験向上へ充てることでプラットフォームからの流通促進を図るほか、業界全体を巻き込んだ社会課題解決への仕組みを提供していくとしている。

WEFABRIK は2017年7月、プロダクトを正式ローンチした。2017年の B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo のピッチコンペティション「Arena」でファイナリスト、「Incubate Camp 10th」でスポンサー賞3位を獲得している。2018年にシードアクセラレータ「StarBurst」第5回デモデイで優勝している。

via PR TIMES

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