東南アジアのB2B生鮮食品EC「SECAI MARCHE」、2.1億円をシリーズA調達——サービスエリア拡大、AI需要予測強化へ

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SECAI MARCHE の皆さん
Image credit: Secai Marche

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京とクアラルンプールを拠点に、B2B の生鮮食品 EC プラットフォーム「SECAI MARCHE(セカイマルシェ)」を展開する SECAI MARCHE は31日、シリーズ A ラウンドで2.1億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、アグリビジネス投資育成、 Spiral Ventures Asia、Beyond Next Ventures。これは同社にとって、2021年5月に実施した1.5億円の調達(シードラウンドと推定)に続くものだ。

SECAI MARCHE は2018年7月の設立。ASEAN 諸国の農作物生産者に対し、少量多品種注文の配送に最適化したコールドサプライチェーンを提供している。東南アジアにおける生鮮食品のサプライチェーンは通常、サプライヤー各社が運用していて、これらは大量配送に最適化されているため、小規模飲食店やニッチなニーズに対応した小ロット注文に対して運用するのは難しい。SECAI MARCHE では複数の異なるサプライヤーの集荷・配送を共同のサプライチェーンに載せることで、この問題を解決する。

SECAI MARCHE はこれまでにマレーシアで計4ヶ所の物流センターを稼働しており、世界中の生産者による野菜、果物、水産物等の生鮮食品を4,000点以上をサイトに掲載し、一気通貫のフルフィルメントサービスを提供している。配送効率を大幅に向上できたことから、廃棄率を1%に抑えることにも成功した。同社では調達した資金を使って、生鮮食品フルフィルメントサービスのエリアを拡大し、AI を活用した需要予測を強化するなどして、さらなる事業拡大を図る。

東南アジアの生鮮食品サプライチェーンの最適化の分野では、タイの Freshket が昨年5月にシリーズ B ラウンドで2,350万米ドルを調達、Y Combinator 卒業生でインドネシアの Eden Farm は昨日、プレシリーズ B ラウンドで1,350万米ドルを調達、シンガポールの Glife は昨年、シリーズ A ラウンドの 1st クローズで300万米ドルを調達している。

via PR TIMES

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