台湾の電動バイクシェア「WeMo(威摩)」、1,500万米ドルをシリーズA+調達——会員は100万人を突破、東南アジアに進出へ

WeMo(威摩)の CEO David Liu(劉于遜)氏
Image credit: WeMo(威摩)

WeMo(威摩)は、Mobility as a Service プラットフォームを通じて、100万人以上の会員を集めている。新たな資金調達と台湾市場の達成により、大東南アジア圏への展開も準備中だ。都市型モビリティ技術のパイオニアである WeMo(威摩)は1日、AppWorks(之初創投)がリードし、台湾国家発展基金が参加したシリーズ A+ ラウンドを完了し、今回ラウンドの調達額合計が1,500万米ドルに達したと発表した。

近年、気候変動や悪天候の影響が加速していることから、経済・社会モデルをネットゼロ(温室効果ガス排出量の正味ゼロ)に移行させる動きが活発化している。WeMo チームは、パンデミックの間、卓越したオペレーション、製品イノベーション、シームレスな消費者体験の重視を通じて、驚くべき回復力と実行力を発揮し、健全な財務成績を収めた。WeMo の初期投資家として、AppWorks はJeffrey と David のリーダーシップによるこのチームの将来に大きな信頼を寄せている。(AppWorks 会長兼創業パートナー Jamie Lin=林之晨氏)

WeMo(威摩)は2022年、新型コロナの行動制限緩和後の新たな消費者需要に基づき、WeMo RenTour を開始した。 左から:CEO David Liu(劉于遜)氏、副代表 Jeffrey Wu(呉昕霈)氏、CTO Jie Zheng(鄭捷)氏
Image credit: WeMo(威摩)

WeMoは、台湾におけるシェアード e-mobility のパイオニアとして、一人当たりのバイク保有台数が最も多いことで知られる台湾で、大きな勢いを得ている。過去7年間、私たちは製品開発、ユーザーエクスペリエンスデザイン、AI/IoT 技術において貴重な経験を蓄積してきた。WeMo が力強い立場でパンデミックから抜け出したので、政府や企業が環境に優しい交通手段を実現し、電動車両を効果的に管理できるように、東南アジアに拠点を拡大することに興奮している。(WeMo の CEO David Liu=劉于遜氏)

自家用車への依存を減らし、二酸化炭素排出量を削減することを使命とする WeMo は、スマートビークル事業の7年間で100万人を超える会員を集め、台湾市場で圧倒的な地位を獲得している。同社は、刻々と変化する消費者ニーズに対応するため、パンデミックを通じて劇的な調整を行い、政府、企業、コミュニティがより持続可能な交通と生活の方法を取り入れることを目的とした製品と技術への投資を含め、長期的な成長のためのポジショニングを行っている。

WeMo は2022年、新型コロナの行動制限緩和後の消費者の新たな需要に基づき、電動カー、スクーター、自転車のレンタルをアプリで提供する「WeMo RenTour」、電動スクーターの無料・割引乗車などの特典を定額制で提供する「WeMo PASS」を開始した。。収益は大流行前の水準に戻り、2桁の成長を記録している。今後数年間は、交通シェア、電動化、車両管理、通常の経済活動の再開などの需要増を背景に、加速度的な成長が期待される。

インドネシアとタイをより環境にやさしい国へ

持続可能なグリーンエネルギー開発は、エネルギーと輸送の世界的なトレンドであり、WeMo の創業以来の中核精神でもある。WeMo の継続的かつ着実な成長を基盤に、電気自動車とシェアリングビークルに関する実証済みの専門知識を活用し、大東南アジア圏全体でスマートな輸送のための持続可能なソリューションを提供していく。(WeMo 創業者兼副代表の Jeffrey Wu=呉昕霈氏)

WeMo(威摩)は東南アジアへ
Image credit: WeMo(威摩)

WeMo は便利なロードサイドレンタルとリターンサービスに加え、車両と運用管理を一つの統合システムで行う包括的な Mobility as a Service プラットフォームを提供し、グローバル市場の都市化需要とグリーン化トレンドに密接に連携している。WeMo のモジュール式で効率的なオールインワンツール「Smart Mobility Center」により、車両運行管理者は過去とリアルタイムのデータ、正確な予測、分析にアクセスし、車両運行管理を改善することができるようになる。データやモジュールの仕様は、各事業者の地域や車種などのニーズに応じてカスタマイズでき、持続可能な目標の達成や車両管理のシームレス化を支援する。

今回の資金調達により、WeMo はインドネシアとタイを中心とした東南アジアにサービスを拡大する予定だ。電気自動車や代替輸送ソリューションの需要が急速に高まることを見越して、同社は東南アジア各地の政府、投資家、企業、輸送業者と提携し、グリーン輸送と車両管理サービスを提供して、この地域のゼロエミッションへの移行を支援している。

【via Meet Global by Business Next(数位時代) 】 @meet_startup

【原文】

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