収集品投資の「alty(オルティ)」、トレカマケプレ運営のトラストハブが買収

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左が「alty」、右が「Clove」
Image credit: Alty, Trusthub

スニーカーをはじめ、時間の経過と共に価値が上がる可能性のある希少な収集品(collectibles)の分割持分に対して投資ができるプラットフォーム「alty(オルティ)」を運営する alty が、トレーディングカードのマーケットプレイス「Clove」などを運営するトラストハブに買収されたことがわかった。買収は alty 全株式をトラストハブが取得することにより実施されると見られる。買収額などの取引条件は明らかになっていない。

alty はログリー(東証:6579)の社内プロジェクトとして生まれ、プロジェクトを担当していた野村優太氏(alty 代表取締役社長)、木内真子氏(alty 取締役)、それに、ログリーの創業者で代表取締役の吉永浩和氏(alty 取締役)が出資する形で MBO(マネジメントバイアウト)して設立されたスタートアップだ。ログリーのコアビジネスはネイティブ広告プラットフォームを中心としたアドテクであるため、ログリーとの間に資本関係は存在していなかった。

一方、トラストハブは2019年5月に創業したスタートアップで、Clove やカフェ併設のカードショップ「Clove Base」などを展開。2020年には、ニッセイ・キャピタルのアクセラレーションプログラム「50M」の第2期デモデイで、審査員賞とオーディエンス賞を獲得した。これを契機に、トラストハブは2021年、シリーズ A ラウンドでニッセイ・キャピタルから3.5億円を調達している。同社のこれまでの累積調達額は4.5億円。

alty については昨年のローンチ後、資金調達に動いているとの情報も得ていたが、これまでにそれが発表されることはなかった。収集品であるトレーディングカードと、収集品投資のプラットフォームで、両社は互いにシナジーを見出したと見られる。トラストハブによる買収後も alty のサービスには変更が無い模様だ。alty は昨年9月のポケモンカード 「かいりきリザードン(PSA8)」を皮切りに、収集品投資の対象としてトレーディングカードの取扱を始めていた。今日からはレアなポケモンカード3種を投資用に分割販売し始めた。

via PR TIMES, PR TIMES

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