Microsoftが対話型AI「Copilot」で強化されたTeamsを発表ーー会議に遅れてもAIがそこまでのまとめを教えてくれる

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Microsoftは対話型のAI「Copilot」テクノロジーを製品ラインアップの中心的存在にしつつある。本日、同社の対話型AI「Copilot」のスマートさを兼ね備えたTeamsの新しいバージョンを発表した。このアップデートはWindowsユーザー向けに公開されており、日々の作業を効率化し、パフォーマンスを向上させるものだという。

1週間余り前、MicrosoftはMicrosoft 365アプリ向けにAIを活用したCopilot体験を発表した。その背景には、Microsoft Graphのユーザーデータ(カレンダー、メール、チャット、ドキュメント、ミーティングなど)を活用し、大規模言語モデル、すなわちGPT-4の力をMicrosoftの生産性アプリに導入するという考えがある。

新しいTeamsがパブリックプレビューになったことで、Copilotの統合に向けた作業が始まったと言えるだろう。

Copilotで強化されたTeamsはどうなる?

Microsoftによると、新しいTeamsアプリは次世代のAI体験の基盤を築くものであり、自然言語のプロンプトでコンテキストに富んだ情報をユーザーが得られるようになっている。例えばTeamsのミーティングに遅刻した場合、そこまでのまとめをリクエストしたり、自分の名前が言及されたかどうかを確認したり、議論されている特定のテーマについて詳しく説明してもらうといったことができるという。Microsoftのコラボレーションアプリとプラットフォーム担当社長であるJeff Teper氏は、ブログ投稿の中で次のようにコメントしている。

「私たちはAIを使って会議やチャットに参加する前に起こったことをすばやく、かつ、議論の流れの中であなたの質問にすべて答えることで共同作業の手間を省きます。Teams内部のAIの可能性をまだ模索し始めたばかりで、今後さらにたくさんお伝えできることができるでしょう」。

Microsoftは、TeamsとViva EngageでCopilotをチャット機能として提供する予定だ。前者では、ユーザーがさまざまなテーマに関連するビジネス展開を常に把握できるようになる。一方の後者では、職場のコミュニティや会話における感情やトレンドのトピックに基づく洞察力を持つ提案を用意し、リーダーがパーソナライズされた投稿を作成できるようになる。

AIは私の副操縦士(コ・パイロット)

AIの進化とともに、新しいTeamsは顕著なスピードと効率の向上が期待されている。同社が指摘するように、最初のテストでは、「アプリの起動」と「会議への参加」の両方のアクションが、従来のTeamsに比べて2倍速くなったという。一方、新しいアプリのメモリ消費量は半分に減少している。

また、TeamsのUXも強化されており、通知や情報の検索、メッセージの管理、チャンネルの整理がより簡単になったという。さらに、複数のアカウントでサインインを維持できるようになった。新しいTeamsは、今年後半に一般リリースされる予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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