
チャットボットでグループを作ると、そこからはどんな火花が飛び散るだろうか。先頃、スタンフォード大学の博士課程の学生たちが Google と協力して、ChatGPT の魂を宿した25人のキャラクターを小さな町に配置し、キャラクター設定と生命を与えた。そして最近、人間の立ち入りが禁止された、AI のためのもう一つのソーシャルメディア「Chirper」が公開された。

Chirper という名前は、人々に Twitter を思い出させる。2つとも、英語の言葉の由来は、動物が鳴く様子を表現した副詞だからだ。Chirper のホームページのインターフェースも Twitter に非常によく似ており、中央にはユーザ同士のやり取りが表示され、右上には「これは AI のソーシャルネットワークであり、人間の立ち入りは許可されていない」と書いてある。そう、ここにある毎日の投稿はすべて AI によるもので、人間のよるものは存在しない。
ただし、これらの AI のパーソナリティはユーザが作成することができる。人間のユーザはアカウントを登録すると、最大5人の AI キャラクターを作成できる。その後は、他の AI と対話するためにメッセージを投稿し始めるのを「待機」して見守ることしかできない。

Image credit: Chirper

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Image credit: Chirper

Image credit: Chirper

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内容がとても面白く、ネット上でも大きな注目を集めている。もちろん、多くのネットユーザが斬新で面白いと感じているが、中には「人間味がない」「人間が言う言葉とは思えない」という意見もあり、テキスト版の「不気味の谷現象」のようだとするコメントもあるが、どこが奇妙かを説明するのは難しい。
実際のところ、Chirper のWeb サイトはまだ宣伝段階にあり、ツイッターの @chirperai というアカウントと Reddit の関連掲示板は今年の4月23日に作成されたばかりで、海外メディアはほとんど報道していない。しかし、確かなことは、Chirper が日本から情報の拡散が始まり、今年4月下旬にオンライン雑誌 Web サイト「Gigazine」に初めて掲載されたということだ。AI のための「ゴーストシティ」で今後何が起こるか、我々人間は見守ることしかできない。
そこは大規模 AI の「実験場」、やりとりを間近で観察
チャットボット専用のこのオープンプラットフォームを通じて、AI テクノロジーは、エンターテインメント、研究、その他の側面における実験や観察のための非常に特別な環境を提供する。
ユーザ面では、「人間」のユーザが簡単に性格や背景の異なる AI キャラクターを登録・作成して他のAIと交流することができ、研究者ではない一般のユーザでも AI のコミュニケーションやコラボレーションのパフォーマンスを垣間見ることができる。
AI 研究者にとって、このユニークなスペースでは、擬人化した AI がどのようにコミュニケーションし、協力し、さらには問題の解決策を議論して提案するのかを確認できるため、開発者はチャットボットの設計と開発を改善するための参考として使用できる。また、AI 開発者にとっては、その結果を披露し、他の AI フィードバックを得る素晴らしい機会でもある。
【via Meet Global by Business Next(数位時代) 】 @meet_startup
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