189社から選出、JAグループと食・農で共創する10社ご紹介ーーJAアクセラレーター第5期の採択企業が決定

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本稿はコーポレートアクセラレーターを運営するゼロワンブースターが運営するオウンドメディア「01 Channel」からの転載記事。JAアクセラレーター第5期の採択選考会のレポートの一部として各社の紹介を掲載する

5月25日、AgVenture Lab、01Booster、JAグループが共同で開催している「JAアクセラレーター」第5期の審査会が都内で開催された。JAアクセラレーターはJAグループが運営するアクセラレーションプログラムで、これまでの4期にわたり33社が採択されてきた。採択企業は新たな製品やサービスの開発、実証実験、ビジネスネットワーキングなどについて、JAグループのアセットを利用することができる。

一般社団法人AgVenture Lab代表理事の荻野浩輝氏が冒頭の挨拶に立ち参加企業にエールを送った

第5期のテーマは「食と農、くらしのサステナブルな未来を共創する」で、「食・農・金融・くらし・地方創生・SDGs」に関わる社会課題の解決に取り組む起業家や事業家を募集した。JAアクセラレーターには通算で累計約1,000件の参加申込があり、5期目となる今回は189件の応募があった。書類選考と面談選考を経て15社が採択選考会に進み、内10社が「優秀賞」としてプログラムに採択された。優秀賞を獲得した1社、KDBIは水耕技術であるNRCによる水田経営への効率化を提案する。

「田植え機で苗を植える際に土の表面から下3センチほどに肥料を入れる方法があります。これは古くから開発された技術ですが、この方法はコストがかなり高いという問題があります。さらには環境への負荷も減らす必要があります」(KDBI代表)。

同社では現在特許出願の準備中となる新たな手法を準備しており、春からその実証実験のために新会社も設立している。今回のプログラム参加にあたってはこの新たな技術の開発と普及を目指し、JAグループに支援を求めていた。選抜チームの成果披露となるDemoDayは11月に予定されている。本稿では数回にわたり採択された残り9社についてご紹介する(登壇順)。

優秀賞(プログラム参加企業)

  • ベンナーズ「港と食卓を繋ぐお魚サブスク”フィシュル”」
  • ミライ菜園「AIが毎日届ける病害虫予報で、農薬半減、収量最大40%アップ」
  • ASTRA FOOD PLAN「乾燥・殺菌装置『過熱蒸煎機』で『かくれフードロス』の削減とアップサイクル」
  • RelieFood「食のバリアフリーを実現するお菓子ブランド『Issa Kitchen Tokyo』」
  • KDBI「水稲土中施肥技術【深肥】による農業環境と水田経営への貢献」
  • フェイガー「農業由来カーボンクレジット生成&販売」
  • TRINUS「埋もれた農業資源をクリエイターコミュニティにより発掘し、ビジネス化する」
  • 輝翠TECH「JAと連携し、AIロボットで 家族系果樹農家の所得を向上させる」
  • mizuiro「おやさいクレヨン®️を軸とした アップサイクル ブランド化 事業」
  • AGE technologies「相続手続きのDX化支援、家族間資産利活用のご提案」

イノベーティブ賞(プログラム外でアライアンスや支援を検討)

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