建設業向けBPaaS「Photoruction」、17億円調達し累積調達額は38億円に——建設系ICT大手の福井コンピュータと協業

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Image credit: Photoruction

建設業向け BPaaS(SaaS + AI-BPO)「Photoruction(フォトラクション)」の開発および運営を⾏うフォトラクションは19日、直近のラウンドで17億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。フォトラクションにとっては、2021年10月に実施した調達に続くものだ。総調達金額は約38億円となった。今回の調達額には、商⼯組合中央⾦庫からのデットが含まれる。

このラウンドは、IFAC(福井コンピュータホールディングス=東証:9790の CVC)と SMBC ベンチャーキャピタルがリードし、DBJ キャピタル、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、ウィング・キャピタル・パートナーズ、GMO VenturePartners、みずほキャピタル、北陸地域ベンチャーファンド、ヒューリックスタートアップ、⼭⼝キャピタル、⼤分ベンチャーキャピタルが参加した。

参加投資家のうち、ウイング・キャピタル・パートナーズ、慶應イノベーション・イニシアティブ、GMO VenturePartners、DBJ キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタルは過去のラウンドに続くフォローオン。建設系 ICT 大手の福井コンピュータホールディングスとは、営業マーケティングをはじめ、住宅分野、土木測量分野におけるプロダクト共同開発、BIM テクノロジーを中心としたソリューション連携などで協業を検討する。

フォトラクションは2016年3月の創業(当時の社名は CONCORE’S=コンコアーズ)。創業者で代表取締役の中島貴春氏はは以前働いていた工務店で経験した建築現場でこの記録写真管理の不効率さに気がつき、2017年11月に「Photoruction」をローンチした。当初は工事写真の管理サービスとしてスタートしたが、現在では建設現場の⽣産性を向上させる BPaaS として、⼤⼿ゼネコンをはじめ20万超の建設プロジェクトで導⼊されている。

また、2022年10月より⼯事現場ごとに標準化された仕組みがなく、業務プロセスは効率化ができないというデジタル化では補えない課題を解決するべく、検査の準備、施⼯計画書の作成、⼯種別⿊板管理などの建設業独⾃の業務プロセスを標準化する AI-BPO サービス(建設 BPO)の提供を開始した。

今回の調達した資金は、デザインシステム、API、インフラなどシステムを構成する共通基盤を強化することでプラットフォームへ進化するための投資、バリューチェーンの拡⼤、オペレーションの増強、リレーション基盤の強化に用いられる。

via PR TIMES

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