Unity、ボイスチャットの有害性検出ソリューション「Safe Voice」をローンチ

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Image credit: Unity

Unity は13日、「Safe Voice」のβ版を発表した。Safe Voice は、機械学習を使用して音声ベースのプレイヤーとのやり取りを分析する、新しい有害性検出ソリューションだ。Unity によると、有害な行動や発言を大規模に特定するために使用でき、開発者はより迅速に対策を講じることができ、より安全で健全なプレイヤーコミュニティの育成に貢献するとのことだ。Safe Voice は現在クローズドベータで利用可能だ。

Safe Voiceは、プレイヤーが有害な行動を報告すると起動し、潜在的な問題を監視する。Unityによると、声調、声の大きさ、ピッチ、イントネーション、感情、プレイヤーとのやりとりのコンテキストなどの機能を使用して、潜在的な有害事象を特定する。また、モデレーターはダッシュボードで傾向や問題行動の概要を把握できる。ゲーム開発者は、大規模なコミュニティにおける摩擦を抑制する方法を技術に依存するようになっており、これを呼応して、Save Voice は複数の複数の技術ベースの有害性検出ソリューションに参加している。

Unity Gaming Services の SVP 兼 GM Jeff Collins 氏は、GamesBeat の取材に対し、Unity は各デベロッパーに有害性の定義をカスタマイズする機会を与えたいと語っている。

Safe Voice のゴールは、従来はリソース集約的で高度な手作業が必要だった有害性管理を、スタジオ(ゲーム開発元)にとってより自動化、効率化、スケーラブルにすることだ。これにより、より多くのスタジオが自信を持って、エキサイティングなマルチプレイヤーエクスペリエンスをゲームで実現できるようになる。

Collins 氏は、ゲーム業界がまだ完璧な解決策を持っていない有害性は、広く蔓延している問題だと述べた。

有害性を特定し緩和することで、Safe Voice はプレイヤー体験全体を大幅に向上させることができる。より健全で前向きなゲーム環境を促進することで、プレイヤーは、有害な行為や虐待的行為から守られていることを認識しながら、より自由でオープンなゲームに参加することができる。その結果、プレイヤー体験が向上し、プレイヤーの定着率が高まり、より熱心なプレイヤーベースが形成される。結局のところ、プレイヤーはより楽しむことができるのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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