＜ピックアップ＞ Social Enterprise Transforms the World’s Most Wasted Plastic Into Sunglasses

業務時間外にポテトチップスやチョコレートを食べるのは最も楽しい瞬間だが、これらの癒しのスナックを入れるために使用されている軟包装は、環境に大きな負担を与える。ほぼすべてのソフトパッケージは使い捨てで、プラスチックの中で循環経済の目標を達成するのが最も難しい品目だ。軽量、低コスト、使いやすさから、多くの食品や消耗品の包装に使用されている。

しかし、ソフトパッケージは広く使われているにもかかわらず、世界的に見てそのリサイクル率はゼロに近い。その理由は、軟包装は最大で5 ～6種類の異なる材料を含む低価値かつ大量の混合廃棄物を生成するため、経済的および技術的にリサイクルが困難であるためだ。その結果、大量のソフトパッケージは埋め立てられ、場合によっては、海に流れ込むことになる。

こうした問題を改善するため、インドの社会起業家 Anish Malpani 氏は2021年、インド・プネに Ashaya を設立した。Ahaya は、リサイクルが難しいソフトパッケージを高品質な素材に転換すべく、革新的な技術を開発した。ポテトチップの包装やチョコレートの包装など、最終消費者が使用する他の金属化多層プラスチック包装材料もすべてリサイクルしてい流そうだ。

海洋に流出する全廃棄物の最大80％は軟包装だ。我々はその包装から材料の一部を取り出し、高品質のリサイクル可能な材料と製品にアップサイクルする方法を見つけた。（Malpani 氏）

過去2年間、 Ashaya 氏のチームは研究室で実験を行い、最終的にソフトパッケージをうまくリサイクルするだけでなく、生まれ変わらせる方法を発見した。Ashaya は特許出願中の化学技術を使用して、廃棄物から新しい素材を抽出して作成し、最初の PoC として、サングラスを作成した。5つのポテトチップスのパッケージから、1つのサングラスが作られた。

我々が消費者市場に参入できたのは、廃棄物の分解からサングラスのレンズの切断、Web サイトでの販売まで、我々のビジネスモデルが完全に垂直統合されていたからだ。それは、我々が思っていたよりも有益であることがわかった。外部のステイクホルダーへの依存を最小限に抑え、何が起こっても前進し続けることができる。（Malpani 氏）

さらに、Asaya はプネでウェイストピッカーを雇用し、廃棄物から市場までのサプライチェーン全体を完全に管理できるようにしている。ウェイストピッカー（waste picker）」とは「ごみを拾う人」を意味し、発展途上国の路上や廃棄物処分場で、ビン・缶などの有価物を回収・売却することで現金収入を得ている人たちのことだ。

我々はウェイストピッカーから直接廃棄物を購入し、彼らに追加​​の手当を与えている。最も重要なことは、彼らを正式にサプライチェーンに組み込んでいることだ。これまでに5人のパートタイムのウェイストピッカーを雇用し、彼らの平均月収が120%増加した。（Malpani 氏）

統計によると、インドでは毎年6,500 万トンの廃棄物が排出される。公式な統計ではないが、インドにはウェイストピッカーが400万人以上いて、そのほとんどが社会経済の最底辺に存在している。Ashaya ではウェイストピッカーに手当を与えるのに加え、毎年収入の10％を寄付し、彼らの家族が貧困の連鎖から抜け出すのを助けるために、彼らの子供たちが学校に通えるよう支援している。

我々のチームはまだ非常に小さく、30坪ほどのスペースに2つの小さなラボが設置されているため、大量の新材料を生産することはできない。新材料を10kg購入したい人はおらず、彼らは10トン購入したいと考えている。現在のままでは、10トンの製造に10年かかるだろう。我々は、マイクロパイロット工場から大規模工場に移行するため、資金調達したいと考えている。（Malpani 氏）

via Triple Pundit