iiiNNO(一諾新創)が蔦屋書店やGREEN FUNDINGと提携、台湾スタートアップの日本進出を支援

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Image credit: iiiNNO(一諾新創)

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

台湾のスタートアップ支援組織である iiiNNO(一諾新創)、蔦屋書店を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、CCC グループでクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を運営するワンモアは9月30日、3社が台湾の製造業スタートアップの日本進出支援で合意したことを明らかにし、台北市の蔦屋書店松山店で相互に MoU(覚書)を交わす調印式が行われた。日本の蔦屋書店店舗や GREEN FUNDING を通じ、対面・非対面の両方で、台湾スタートアップの製品のマーケティング支援を行う。

CCC はこれまでにも、自社アクセラレータプログラムの運営、大阪・福岡・岡山でスタートアップ支援拠点「スタートアップカフェ」の運営受託など、起業支援に深く関与してきた。また、「TSUTAYA BOOKSTORE」を2017年以降、初の海外進出先となる台湾で7店舗展開している。今年初め、GREEN FUNDING は第一号案件としてスマートマグ・スマートボウル「iTemp」の支援を実施した。iiiNNO は前回から CCC の現地法人である台湾蔦屋とスタートアップアクセラレータプログラムを展開している。

左から:穴澤純一氏(ワンモア取締役 COO/ CHRO)、林崇傑氏(台北市産業発展局長)、趙嘉蕾氏(iiiNNO 共同創業者兼 CFO)、大塚一馬氏(台湾蔦屋事業企画部シニアマネージャー)
Image credit: 台北市産業発展局

この取り組みには、これまでも日台間のスタートアップ支援で連携の深い、台北市と福岡市も協力する。台北市長の柯文哲氏と、福岡市長の高島宗一郎氏は共に、調印式にビデオでメッセージを寄せた。

柯氏は、「MOU の目的は、台北と福岡の間で資金調達とアクセスのプラットフォームを確立し、台北のスタートアップが日本のオンライン資金調達や、オンライン・オフラインのアクセスにつながるよう支援し、日本のスタートアップを台北のインキュベーション拠点に紹介することだ」と述べた。

高島氏は、「福岡と台北の協力の枠組みの中で、双方の新しいベンチャーエネルギーは間違いなく、より強力で国際的なものになる。双方が手を携えて、国際的な新しいベンチャーを迎え入れる信念のもと、この枠組みは、台北と福岡の新しいベンチャーエネルギーを促進するものになる」と述べた。

調印式には、台湾蔦屋事業企画部シニアマネージャーの大塚一馬氏、ワンモア取締役 COO/ CHRO の穴澤純一氏、iiiNNO 共同創業者兼 CFO の趙嘉蕾氏、台北市産業発展局長の林崇傑氏が参加した。また、福岡市スタートアップ担当企画課長の三浦哲昭氏、在台北ニュージーランド商工会議所の Mark Pearson 氏、在台北カナダ貿易事務所の Stephane Khoubesserian 氏らが招かれた。

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