○○版「NOT A HOTEL」の可能性を考えてみた【Canvas 10月号(10月1日〜10月7日)】

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先週、筆者は宮崎まで日帰り取材を実施してきました。お目当ては2年半、その登場を待っていた「NOT A HOTEL(NAH)」の実物です。別荘とホテルを切り替えられ、オーナー同士の相互利用が可能。12カ月の分割保有もできて、使わない時の利用はNFTの会員が埋めてくれるーー。まるで空想物語のような事業が実現するかどうかは正直、そう簡単ではないだろうなと思っていました。

しかし、その蓋を開けてみた結果は、宮崎の青島に集った地域の名士たちの顔を見れば明らかです。彼らの奇跡的(というか破天荒の方がしっくりくるかも)な2年半の振り返りと共にレポートしましたので、ぜひ3部作ご一読いただければ。

○○版「NOT A HOTEL」の可能性

いつもの週次まとめ(Canvas)は記事紹介の一文で終わりなのですが、NAHについては少しだけあれこれ考えたことも書いてみます。彼らのビジネスモデルは突き詰めると「ある資産性のあるものを時間軸・複数人でシェアし、使わない場合の余剰をさらに別の人とマッチングしてシェアする」という究極のシェアリングモデルとも言えます。

創業者の濵渦伸次さんがインタビューでも答えていたように、稼働率10%で一泊30万円するラグジュアリーホテルを稼働率100%にして一泊3万円で提供する、というのが根底にある考え方です。そこで重要なのがマッチングのモデルで、筆者は当初、AIなどを活用したモデルを開発するのかなと予想していました。

しかし、実際の答えはNFT会員権を活用するというものでした。この辺りはまだ最後の答え合わせができていないので、結論はまだ早いですが、それでも十分に可能性のあるアイデアだと思っています。その上で取材の帰路、資産性のあるものを別荘以外に考えられないかなと想像していました。

NOT A HOTEL AOSHIMAにサウナがあり「サウナ版NAHあったら買いたいなー」と思ったのがきっかけ

例えば車はどうでしょう。高級車は一定の資産価値がありますが、共同所有は場所の問題や利用があるのでなかなかシェアが難しそうです。では、クルーザーのような船舶はどうでしょう。もしかしたら自由な航行は無理かもしれませんが、一定のルートを決めての「クルーザー体験」だったらシェアできるかもしれません。複数のオーナーで分割所有し、余った利用はNFT会員に提供する。ただ、これもシーズンでばらつきがでそうです。

というように、考えていくと、例えば「キャンプ場付きの山林」「サウナ付き銭湯まるごと」「スポーツチームのオーナーシップ」などが想像できるかもしれません。とにかく高価で普段手にすることができないけれど、ものすごく無駄の多い体験というのがよさそうです。

かつて、この10年のテックはシェアリングの歴史だったように思います。Uberやクラウドファンディング(ソーシング)、Instacartなどなど。そこにNFTというキーワードが入ることで、人のモチベーションに少しだけ変化が加わるのです。ジェネレーティブNFTなどのトレカ・ゲームももちろんその手の人たちにとっては楽しいかもしれませんが、手触り感のあるアイデア次第では、また違ったテック・シーンが生まれるかもしれません。

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インタビュー

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人気のWeb3起業家シリーズ、今回の取材先は10月5日に web3 音楽 NFT プレーヤー「PENTA」を正式ローンチしたPENTAの堤真聖氏です。堤氏は現在、早稲田大学創造理工学部の4年生。大学に入学された頃からスタートアップ数社でソフトウェアエンジニアとしてインターンを経験し、2021年に起業されました。以来、音楽ファンとアーティストやミュージシャンをつなぐサービスを複数立ち上げられています。NFT音楽プレーヤーとはどういうものなのか。ぜひ本編をご一読ください。

その他の10月・インタビュータグまとめ

次週のまとめは10月8日から10月14日までのサマリーです。毎週月曜日更新中。

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