
Image credit: FunNow(瘋哪裡), Eatigo
アジア5カ国のアクティビティをオンデマンドで予約できる台湾のアプリ「FunNow(瘋哪裡)」は、レストラン予約アプリ「Eatigo」との合併により、東南アジアでのリーチを拡大する。取引条件は非公開だが、FunNow の CEO TK Chen(陳庭寬)氏によると、東南アジアにおけるアフターコロナの O2O 分野の M&A としては最大規模だという。
この合併を受けて、Eatigo は FunNow Group の主要株主となり、Eatigo CEO の Michael Cluzel 氏が FunNow の取締役に就任する。Chen 氏は今後も、Fun Now の社長兼 CEO を務める。それぞれのアプリは別々のブランドのまま運営されるが、2社の事業運営は統合される予定だ。
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2015年に設立された FunNow は250万人のユーザを持ち、ダイナミックプライシング戦略を利用している。台湾でのサービス開始以来、日本、香港、マレーシア、タイに進出している。マレーシアのレストラン予約プラットフォーム兼 SaaS プロバイダ TABLEAPP、台湾の家族向けアクティビティ予約プラットフォーム「Niceday(幸福日行銷)」など、一連の買収を通じて成長してきた。FunNow は設立以来、PChome(網路家庭)、KKday(酷遊天)、Wistron(緯創)のそれぞれの CVC などから2,250万米ドルを調達している。
Eatigo は2013年にバンコクで設立され、4,000軒のレストランがオフピークの時間帯に最大50%割引で顧客を予約できるよう支援している。こうすることで、ピークタイムの顧客をオフピークに分散させ、結果として、レストランはより多くの売上を稼げるようになる。タイ、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピンで展開し、500万人のユーザを持つ。出資者には TripAdvisor などがいる。
<FunNow(瘋哪裡)のこれまでの軌跡>
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