![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2019/09/funnow-team-in-tokyo.jpg?resize=620%2C390&ssl=1)
CSO 張家甄氏、CEO 陳庭寬氏
Image credit: Zoek(曙客)
<ピックアップ> 搶東奧商機!台灣新創FunNow獲日本創投A+輪融資、估值上看7.5億元
エンターテイメントとレジャーのクイック予約アプリ「FunNow(瘋哪裡)」を運営する台湾スタートアップ Zoek(曙客)は18日、シリーズ A+ ラウンドが運営する 価値共創ベンチャーファンドから資金調達したことを明らかにした。調達額は明らかにされていないが、本ラウンド後の FunNow のバリュエーションは7億5,000万ニュー台湾ドル(約27億円)となる。
同社にとっては、2015年12月に実施したエンジェルラウンド (30万米ドルを調達)、2016年7月に実施したプレシリーズ A ラウンド(150万米ドルを調達)、2018年8月に実施したシリーズ A ラウンド(500万米ドルを調達)に続くものだ。
価値共創ベンチャーファンドは、NEC キャピタルソリューションとベンチャーラボインベストメントにより運営。FunNow はリアルタイムで空席状況を把握し、それに応じて価格を変動させるダイナミックプライシングのアルゴリズム活用で台湾で好業績を上げている。価値共創ベンチャーファンドでは同じモデルを日本にも移植できるとして、今回の投資実行に至ったと説明している。
同ファンドにとって台湾向けの出資は今回が初となるが、FunNow も得意とするダイナミックプライシングの分野では今年5月、メトロエンジンに投資を実行している。
![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2019/09/funnow_screenshots.jpg?resize=620%2C390&ssl=1)
Zoek(曙客)
FunNow は今年7月、台湾のツアーオペレータ Sanpu Travel Group(三普旅遊集団)と組み、ケータリング、ナイトライフ、文化体験の3分野で日本市場に進出した。FunNow には現在、東京・沖縄だけで300以上の契約事業者がいて、クアラルンプール、香港、を加えると、その数は約1,000社に上る。ユーザ数はグローバルで100万人を超えており、今年の売上高見込は昨年の3倍。
FunNow CEO の TK Chen(陳庭寬)氏によれば、シリーズ A+ ラウンドで調達した資金は、2020年の東京五輪関連の商機獲得を念頭に、海外チームとサプライヤーの拡大に費やされるという。
荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」は先月、台湾の訪日観光客の ecbo cloak への導線を確保すべく FunNow と提携している。FunNow はまた、昨年から今年にかけて実施された琉球銀行と沖縄タイムスが運営するアクセラレータプログラム「Okinawa Startup Program」にも採択されていた。
<関連記事>
via 数位時代/Beenext
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する