台湾のミュージシャンが開発した「NFTプリクラ」が日本進出へ——インディーズバンドに新たな収入源を生み出すかも

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台湾・高雄出身の人気バンド「Fire EX.(滅火器)」が Wink Photo にフォトフレーム登録された際のイベント。
(WInk Photo の Facebook から)

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この1年で韓国式プリクラが台湾の街を席巻し10社以上が進出した。日本式プリクラは20年前に流行したことがあるが、スマホの登場以降、次第に忘れ去られた。韓国式プリクラにはエフェクトが少ないものの、ブース内でメイクができる。また、K-POP アーティストを合成できるようにしたことで、ファンに交流の場を提供した。こうした付加価値でスマホで代替できない体験の創出に成功した。

そんなブームの中、競合の中で注目を集めているのが台湾の「Wink Photo」だ。NFT とプリクラを組み合わせた台湾初のスタートアップで、撮影後に写真をアップロードして NFT 化し、永久保存が可能だ。Wink Photo のブースは市場や芸術文化施設に設置され、さらには音楽フェスにまで進出するなど、主流派のプリクラとはマーケティングで一線を画している。

Wink Photo は元々テクノロジー製品ではなく、2012年に結成した台湾のオルタナティブロックバンド「老猫偵探社」のリードボーカル Sergio Hsieh(謝慶勲)氏が、写真を使って音楽業界の次の時代を切り開こうと始めたものだ。2021年の NFT ブレイクを前に、このバンドは休養を取ることにした。Hsieh 氏はまもなく、NFT の世界に引き込まれ、深く魅了された。

彼は NFT を購入し研究した経験から、謝氏は自分の作品をデジタル化することで、CD を焼いたりパッケージを作成したりすることで生じる資源のムダを減らせるだけでなく、NFT がファンとの交流の架け橋になることを発見した。テクノロジー企業に勤めていたこともあり、機械の組み立てに慣れていた Hsieh 氏は、見た目にも差別化しやすい Wink Photo の初号機を自ら作り上げた。

偶然にも彼の音楽仲間にはエンジニアの友人がいて、彼が写真のアップロード機能、スマートコントラクト機能など、技術的な問題を解決するのを支援し、こうして、2022年に台湾で最初の NFT 対応プリクラ機が誕生した。ユーザはブースで、さまざまな作品からフォトフレームを選ぶことができる。その売上の一部はアーティストにも還元され、彼らのプロモーションや収入にも寄与する。

生成された写真は NFT 化され、ブロックチェーン上に登録される。Wink Photo には、仮想通貨ウォレットとの連携機能が備わっており、作成された写真は自身のウォレットに紐づけられるほか、ウォレットを持っていないユーザでも、Google や Facebook などのアカウントを使って登録できる。開発から1年を経て、Wink Photo の NFT 対応プリクラ機は日本に輸出されることが明らかになった。日本のどこに設置されるかは現時点で不明だ。

via Web3+

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