9月18日~9月22日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは10件で、資金総額は1,065億ウォン（約118億円）に達した。

主なスタートアップ投資

• ファッションブラン「Mardi Mercredi」を運営する Piece Peace Studio（피스피스스튜디오）が500億ウォン（約56億円）を調達し、時価総額は1,664億ウォン（約190億円）に達した。2022年の売上高は400億ウォン（約45億円）で、今年は目標売上高800億ウォン（約89億円）を超えると予想される。資金調達を受けて、グローバル事業の強化とオフラインおよび新規ブランド拡大を通じて3年以内に IPO する計画だ。
• ヘルスケア企業の SkyLabs（스카이랩스）が207億ウォン（約23億円）を調達した。リング状の連続血圧測定器「CART BP」を開発している。このデバイスは、24時間連続での血圧測定とモニタリングが可能で、血圧データに基づいて薬物投与量の調節、生活習慣の改善変化追跡ができる。10月からは韓国全土の病院に流通させ、一般人向けに販売を開始する。来年、アメリカ FAD 承認に合わせ。海外進出を拡大する予定だ。
• スマートファクトリー向け AI ソリューション「Saige Research（세이지리서치）」が155億ウォン（約17億円）を調達した。製造業に特化したディープラーニングベースの外観品質検査技術を提供し、肉眼で確認しにくい欠陥を自動検出する。製造プロセスをリアルタイムで監視し、発生したエラーに即時に対応する。資金調達を受け、製品をさらに高度化する計画だ。

トレンド分析

数値で見る上位投資分野

今年の投資トレンドは全体的に下落傾向だが、下半期に入ってグロースステージの投資が増加し、100億ウォン（約11億円）以上の資金を誘致した企業も上半期より増え、少しずつ改善されている。さて、第3四半期がいつの間にか終わっている状況にあって、どの分野で最も多くの資金が流入されているかを見てみた。

Startup Recipe の投資データに基づいて100億ウォン（約11億円）以上の投資を誘致した企業分野を調査した結果、全体的な投資規模は減少したが、大きな資金が集まる投資分野ランキングに大きな変化はないことが分かった。

コンシューマテックの分野に最も多くの資金が流入され、これは e コマースの影響が大きかったからだ。企業価値は下落したが、ファッションやフード e コマースにはまだ多くの資金が投入されている。特にファッション e コマースが圧倒的に多くの資金を確保し、リセール、フード、ペットなどが主要投資分野に選ばれた。

フィンテック分野がその後を継いだが、比較的投資件数は少なかったが、1,000億ウォン（約110億円）以上資金調達した少数の企業が全体の調達規模を引き上げたおかげだ。今年はその中でも IP 金融が注目された。

ソフトウェア分野では、AI ベースのソリューションが注目を集めた中で、システム半導体とジェネレーティブ AI 企業に投資家の関心が集まっている。ソフトウェアは投資件数で最も多くの割合を占めた。

バイオ／ヘルスケア分野は新薬開発をはじめ、デジタルを融合した医療機器、オーダーメード型ヘルスケアプラットフォームなどが資金調達に成功したが、バイオ市場の投資心理が悪化し、過去に比べ多くの資金が流入されず、バイオ／ヘルスケアは毎年上位圏から離れている。

電気自動車関連のインフラにも資金が集まった。今後の電気自動車が本格的に大衆化すると見込まれ、市場が急成長したからだ。電気自動車充電プラットフォームが最も多くの投資比率を占めた。この他にもスマートファクトリー、新素材、バッテリなど製造企業が今年大きな成長を見せた。現在の投資フローを考慮すると、分野別ランキングには大きな変化は予想されず、投資環境も年末頃には上半期よりも改善されると期待される。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

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