ブラジル版「Brex」法人経費管理のConta Simples、YCなど支援でシリーズB調達

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ブラジル版「Brex」のConta Simplesは9日、シリーズBラウンドで2億レアル(約4,150万ドル)の資金調達を公表している。Y Combinator 2020年夏バッチにも参加した同社の創業は2018年。ブラジル・サンパウロ拠点に中小企業(SME)向けに特化したデジタルバンキングソリューションを提供している。今回のラウンドはBase10 Partnersがリードで、Valor Capital、Jam Fund、Y Combinator、Big Bets、Broadhaven、DOMOを含む同社のシリーズA投資家も参加した。

同社のサービスは、法人向けの銀行口座のようなもので、顧客は送金、引き出し、支払いなど、さまざまな金融取引を行うことができる。また、Brexなどと同様に顧客が法人カードを枚数無制限で発行でき、購入や各種支払いに利用できる点がこの市場プレーヤーとしての特徴になっている。

同社の報告によると、Conta Simplesには3万人のアクティブユーザーがおり、50万枚の物理的およびデジタル法人クレジットカードを発行し、総支払額は180億レアル(約30億ドル)に到達しているそうだ。

同社のアプローチは、同じくY Combinatorの支援を受けた、中小企業向けにクレジットカード・サービスを提供する米国の新興企業Brexとやや似ている。Conta Simplesは、Brexのほか、中小企業向けにデジタル口座サービスを提供するQonto(フランス)やTide(イギリス)といったフィンテック・スタートアップのブラジル版という見方もできそうだ。

同社の共同創業者でCEOのRodrigo Tognini(ロドリゴ・トニーニ)氏はブラジル出身の起業家で、スタートアップする前はブラジルで最大規模の決済処理を手掛けるStoneなどでキャリアを積んだ。Tognini氏はTechCrunchの取材に対して、2023年に前年比で売り上げが3倍に拡大して損益分岐点に達し、ブラジル中央銀行から認可を取得したと回答している。これは、金融サービス会社がクレジット、デジタル口座、決済でより多くのことができることを意味するそうだ。

国内でもLayerXのバクラクやSansanのBill One、UPSIDERといった法人の支払い・経費管理関連のソリューションが躍進している。ブラジルなど発展の途上にある各国においても、これらの課題には大きなチャンスがあることを示していると考えられる。

via Conta Simples Press

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