タブレット注文T’Order、ゴルフ場予約AGL、肉D2C「精肉角」がそれぞれ33億円調達——韓国スタートアップシーン週間振り返り(3月25~29日)

SHARE:
ゴルフ場予約システム「TIGER GDS」を開発する AGL の皆さん
Image credit: AGL

3月25日~3月29日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは21件で、資金総額は1,713億ウォン(約192億円)に達した。

企業名 産業分野 調達額 ラウンド 投資家
Faraday Dynamics
(패러데이다이나믹스)
精密サーボモータ製作 非公開 シード POSTECH Holdings、Big Bang Angels、Kingo Spring
Mind Logic
(마인드로직)
生成AI 70億ウォン(約7.7億円) シリーズB SM Entertainment 前エグゼクティブプロデューサー イ・スマン氏
Ronfic
(론픽)
ロボティクス 66億ウォン(約7.3億円) シリーズA2 KB Investment、Maven Growth Partners、SGC Partners、Pathfinder H、KIMGISA Lab
LoLab
(롤랩)
貨物輸送プラットフォーム 非公開 M&A Team Fresh
Talentree
(탤런트리)
人材接続 20億ウォン(約2.2億円) プレシリーズA NextTrans、Kakao Ventures
SOROCK
(소락)
オリジナルコンテンツIP 非公開 プレシード 500 Global
Vanana Studio
(파나나스튜디오)
ゲーム開発会社 50億ウォン(約5.5億円) Webzen
WIRobotics
(위로보틱스)
ウェアラブルロボット 130億ウォン(約14億円) シリーズA Intervest、GU Investment、JB Investment、Company K、Hana Ventures、Future Play
Solid Ionics
(솔리드아이오닉스)
全固体電池 30億ウォン(約3.3億円) 三養
Opus M
(오퍼스엠)
ブロックチェーン 3億ウォン(3,300万円) シリーズAブリッジ BA Partners
MediStaff
(메디스태프)
医事専用セキュリティメッセンジャー 非公開 Blue MTech
Disilo
(디사일로)
情報保護技術 非公開 SV Investment、KDB韓国産業銀行
Signature Label
(시그니처레이블)
K-ビューティー流通 非公開 シード CJ Investment、Atinum Partners
NexThera
(넥스세라)
バイオテック 30億ウォン(約3.3億円) EyeGene、BMW Korea
Amo Travel
(아모트래블)
パーソナライズされたアドベンチャーツアー 非公開 MY Social Company(MYSC)
T’Order
(티오더)
テーブルオーダーサービス 300億ウォン(約33億円) シリーズ B KDB韓国産業銀行、LB Investment
Hopae
(호패)
ブロックチェーンデジタルアイデンティティ認証インフラ 非公開 プレシード 500 Global
Nosh Project
(노쉬프로젝트)
FNB(保険金即日支払サービス) 1億ウォン(1,100万円) シード Collz Dynamics 企業型小商工個人投資組合
Ready Post
(레디포스트)
集合住宅組合のスマート総会プラットフォーム 10億ウォン(約1.1億円) プレシリーズA 韓国信用保証基金
Parameta
(파라메타)
Web3イネーブラー 90億ウォン(約9.9億円) 新韓ベンチャー投資、Korea Asset投資証券
Surginex
(서지넥스)
脂質ナノ粒子(LNP) 85億ウォン(約9.4億円) Laguna Investment、Kiwoom Investment、Partners Investment、Hana Ventures、POSCO Technology Investment、LSK Investment
AGL
(에이지엘)
ゴルフテック 300億ウォン(約33億円) シリーズ B KB Investment、新韓ベンチャー投資、Hana Ventures、Woori Venture Partners、KDB韓国産業銀行、SV Investment、TS Investment、Kolon Investment
OMNIART
(옴니아트)
IPファッションテック 30億ウォン(約3.3億円) シリーズA ヒョンデ技術投資、Kiros Venture Investment、韓国信用保証基金
Dabeeo
(다비오)
AI地形/空間情報 50億ウォン(約5.5億円) LIG Nex1
reliv ai
(릴리브에이아이)
Web/アプリサービステストAI自動化ソリューション 非公開 Dunamu & Partners、Smilegate Investment
refeely
(리필리)
紙パック生活用品 10億ウォン(約1.1億円) プレシリーズA Smilegate Investment、LSK Investment、韓国社会投資、忠南大学技術持株
Seider Corporation
(씨더코퍼레이션)
エネルギー企業 3億ウォン(3,300万円) シード Another Brain、慶北(慶尚北道)創造経済革新センター
Future F Biotech
(퓨처에프바이오텍)
機能性ポストバイオティクス材料 非公開 シード 江原創造経済革新センター
Toff Mobility
(토프모빌리티)
航空スタートアップ 非公開 シード 江原創造経済革新センター
RankingFish
(랭킹피쉬)
釣りサービススペースソリューション 非公開 シード 江原創造経済革新センター
MotionLabs
(모션랩스)
病院向けバーティカルSaaS 5億ウォン(5500万円) プレシリーズAブリッジ The Invention Lab
Kipco電子航空
(키프코전자항공)
宇宙航空 130億ウォン(約14億円) プレIPO LB Investment、新韓ベンチャー投資、LF Investment、ONE資産運用
Meemong
(미몽)
ヘアモデル/ヘアデザイナーマッチング 非公開 シード 10000Lab
Jeongyookgak
(정육각、精肉角)
フードテック 300億ウォン(約33億円)

主なスタートアップ投資

  • タブレット注文プラットフォームの T’Order(티오더)が300億ウォン(約33億円)を調達した。昨年の企業価値1,000億ウォンから3倍の評価を受けた。今年中に30万台の設置を計画しており、カナダ法人設立を皮切りに上半期中にアメリカ、シンガポール法人を追加する予定だ。
  • ゴルフ場予約システムの AGL(에이지엘)が300億ウォン(約33億円)を調達した。現在30カ国以上でゴルフ場のティー時間を簡単に検索して予約・決済でき、リアルタイムで確定される。
  • ウェアラブルロボットスタートアップの WIRobotics(위로보틱스)が130億ウォン(約14億円)を調達した。2023年に作業者向けの無動力腰補助ウェアラブルロボット「WIBS」を発売し、2月にはウォーキング補助ウェアラブルロボット「WIM」のB2Bプロダクトを発売した。調達した資金を使い、マーケティングと営業を強化予定だ。

トレンド分析

成長するスタートアップの必須コースは?

3月が終わり第1四半期が終了した。投資の極寒期を経て、今年は昨年に比べ投資規模が増加し、スピードも加速している。昨年投資獲得に苦労したスタートアップは様々な生存戦略を推進中で、その一つがグローバル進出だ。

3月にはシリーズ B 以降のグロースステージで投資が増え、300億ウォン(約33億円)を超える資金を調達した企業が目立った。第1四半期に大規模投資を受けた一部企業は海外拠点があったり、グローバル市場を目指していたり、多くが海外投資家から資金を調達している。グローバル進出は成長するスタートアップにとって必須過程と見なされている。海外市場を目指す理由は事業拡大、グローバル投資家からの資金調達の容易さ、そして将来的なグローバル上場の可能性だ。これらの企業のほとんどが B2B 市場を対象としているが、活動分野は多様だ。

自動運転のサービングロボット企業 Bear Robotics(베어로보틱스) は最近800億ウォン(約88億円)の投資を受け、シリコンバレーをベースに LG 電子を含むグローバル投資家から戦略的投資を受けた。通信線ソリューション企業の Point2 Technology(포인투테크놀로지)はアメリカシリコンバレーに本社を置き、銅線や光ケーブルの欠点を解決したEtube プラットフォームを開発し、最近 Bosch Ventures などから300億ウォン(約33億円)を調達した。自動運転企業 StradVision(스트라드비젼)はアメリカ、ドイツ、日本、中国に支社を置き、ドイツ企業を含むグローバル投資家から420億ウォン(約47億円)を確保している。ハンバーガー調理ロボット企業 Aniai(에니아이) はニューヨーク法人を本社に転換し、NASDAQ 上場を目指している。

アメリカ以外にも様々な国をターゲットとしている企業もある。ゴルフ予約システム開発会社 AGL Global は30カ国でサービスを提供しグローバルな地位を拡大しており、シンガポール、日本、台湾でのサービス開始を計画し300億ウォン(約33億円)を調達した。テーブルオーダーサービスの T’Order(티오더)は昨年カナダに法人を設立し300億ウォン(約33億円)の投資を受けた後、今年上半期中にアメリカとシンガポールに支社を開設する予定だ。教育 AI 企業 Elice Group(엘리스그はアメリカとシンガポールの企業との協業を通じて海外進出を加速している。

Coupang(쿠팡)が NASDAQ 上場に成功した後、多くの成長するスタートアップがグローバル進出を模索している。成功は保証されていないが、グローバル投資家が国内スタートアップに関心を持ち投資するという流れは前向きなシグナルと解釈される。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録