チャットだけで動画編集が完了ーーオープンエイトが生成AI動画編集「8AI」β版を公開

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チャットでリクエストするだけで動画編集のプロセスを開始してくれる

オープンエイトは8月8日、AIを活用したビジネス動画の完全自動編集サービス「8AI」(エイトエーアイ)のβ版を8月15日より提供開始すると発表した。

「8AI」は、同社が運営するAIビジネス動画編集クラウド「Video BRAIN」で作成された40万点以上の動画と、その構成要素となる数千万の独自データを生成AIと組み合わせることで、日本のビジネスシーンに適した動画を短時間で自動編集することが可能となる。このサービスにより、ユーザーはチャットで対話するだけで短時間でビジネス動画を編集でき、圧倒的な工数削減が実現できる。

サービスの利用方法は非常にシンプルだ。ユーザーがチャット形式で作りたい動画について伝えると、AIが動画のシーンや構成案を提案する。「この内容で動画を生成する」をクリックすると、数十秒で動画が完成する。必要な素材をアップロードすることも可能で、素材がない場合はAIがフリー素材を探して挿入する。また、商品やサービスに関する情報もAIがWebから自動収集し、シーン構成やテロップに反映する。

なお、注意したいのがこのサービスは動画自体をAIで生成するものではない、という点だ。あくまでユーザーが集めたテキストや画像、動画などの素材を「編集」してくれるものになる。実際の生成プロセスを動画にしてもらったのでこちらに掲載する。

「8AI」の主な特徴として、まず、Video BRAINを導入する国内企業で作成された大量のビジネス動画とその構成要素を生成AIと組み合わせることで、日本のビジネスシーンに適した動画を短時間で自動編集できる点が挙げられる。次に、生成AIのリスクとなる、事実に基づかない情報生成(ハルシネーション)や著作権侵害を回避するよう調整されている。

ただし、検索による情報収集やフリー素材の使用については、ユーザー側で確認が必要となる。さらに、複数の生成AIを利用し、ユーザーの要望に応じて最適なAIを選択することで、複雑で難易度の高い処理を行える点も重要な特徴だ。作成された動画はVideo BRAINで追加編集可能な状態で出力される。

オープンエイトは8月8日より「8AI」の先行体験の予約を開始し、9月15日までは1ユーザーあたり5回の無料体験を提供するとしている。

チャットをもとに動画の構成案を提案してくれる

8月15日にリリースする完全自動編集サービスは商品やサービスのPR動画に特化しているが、今後は業務マニュアルなど、ビジネスシーンにおける様々な用途に順次対応していく予定だ。また、既にリリースしている動画やPDFファイル、パワーポイントファイルなどから記事を生成するサービスと合わせて、生成AIとオープンエイト独自データを組み合わせたサービス群を「8AI」として拡充させていく方針。

「8AI」は、企業におけるビジネス情報の流通をワンストップで支援するプラットフォーム「Open BRAIN」や、AIビジネス動画編集クラウド「Video BRAIN」と組み合わせて活用することで、より効率的にビジネスコンテンツを作成し、社内に流通させることができる。これにより、人材育成や業務標準化、社内エンゲージメント向上など企業における重要課題を解決し、労働生産性を向上させることが可能となる。

累計約800社の企業がOPEN8 Platformを活用しており、特に日経225に採択されている企業の約30%が同社のサービスを利用するなど、大企業での導入が進んでいる。

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