京大発Symbiobe、8億円をシリーズA調達——微生物の力で温室効果ガス回収、繊維・肥料・飼料など製造

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Image credit: Symbiobe

京都大学発のスタートアップ Symbiobe は12日、シリーズ A ラウンドで8億円を調達したと発表した。このラウンドには、環境エネルギー投資、出光興産、Shimadzu Future Innovation Fund(島津製作所とグローバル・ブレインによる運営)、三菱 UFJ キャピタル、Beyond Next Ventures、京都大学イノベーションキャピタル、京都キャピタルパートナーズ、山口キャピタルが参加した。

これは同社にとって、2021年7月に明らかにした約7,000万円の調達(シードラウンドと推定)に続くものだ。今回ラウンドに参加した投資家のうち、京都大学イノベーションキャピタルと Beyond Next Ventures は前回に続くフォローオンでの参加。調達した資金は、光合成細菌培養プラントのスケールアップやバイオマス生産能力の拡大、研究開発の推進、人材獲得に充てられる予定だ。

Symbiobe は海洋性紅色光合成細菌を用いた二酸化炭素と窒素の固定技術を有しており、「空気の資源化」を目指している。同社は2023年12月に4,000Lの紅色光合成細菌培養デモプラントの稼働に成功しており、今後は山口県に実証設備を建設し、さらなる研究開発を進める計画だ。同社は、二酸化炭素と窒素を固定化したバイオマスの利用技術も開発中で、タンパク質繊維、農業用窒素肥料、水産養殖用飼料などの試作品のプレミアム化を目指している。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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