保育総合ICT「ルクミー」展開、ユニファが5億円をシリーズE調達——累積調達額は93億円、MIXIとは資本業務提携

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「ルクミー」
Image credit: UniFa

保育施設向け総合 ICT サービス「ルクミー」を提供するユニファは27日、第三者割当増資および既存株主からの株式譲渡(セカンダリ取引)を通じてシリーズ E ラウンドを実施したことを発表した。このラウンドには MIXI(東証:2121)、MPower Partners、富士通ベンチャーズ、八十二インベストメントが参加した。

これは同社にとって、2021年6月に実施したシリーズ D ラウンドに続くものだ。MPower Partners は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。このラウンドでの新規資金調達額は5億円に達し、同社の累積調達額は93億円に達した。なお、セカンダリ取引の詳細は公開されていない。

ルクミーは、保育者の業務を効率化し、保育の質を向上させることを目的としている。保育現場では、園児の登降園管理や午睡チェック、保育日誌や連絡帳の作成など、多岐にわたる業務が発生する。「ルクミー」シリーズではこれらの作業をデジタル化し、自動化することで、保育者の負担を軽減することを目指している。

主なサービスとして、園児が昼寝をしている際にセンサーを使って体の動きや向きを自動的に記録する「ルクミー午睡チェック」や、園児の登園・降園の状況をリアルタイムで管理する「ルクミー登降園」などがある。これらにより、保育者が安全に園児を見守るためのサポートを行う。

また、保育日誌や連絡帳の作成は「ルクミークラスボード」や「ルクミー連絡帳」によって自動化することができる。保育者が手作業で行っていた記録業務の時間と手間を大幅に削減する。「ルクミー」シリーズでは保護者とのコミュニケーションを強化するツールも提供している。「ルクミーフォト」や「保育ドキュメンテーション」では、園での子どもの様子を写真やコメントを通じて共有することが可能となる。

ユニファは、今回の資金調達と合わせて、MIXI との資本業務提携契約を締結したことを発表した。ユニファは MIXI が提供するこどもの写真・動画共有アプリ「みてね」とのサービス連携を進めるほか、AI 機能を搭載した「ルクミー」シリーズの新規プロダクト開発を加速させるとしている。

また、今回の調達を受け、ユニファは顧客施設の拡大を図るための営業・マーケティング費用や優秀な人材の獲得、さらには同業他社を対象とする M&A にも活用する予定だ。ユニファはこれらの施策を通じて、事業基盤および財務基盤の強化を図り、中長期的な成長を目指すとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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