企業向けマシンラーニングプラットフォーム開発のPetuum、シリーズBで9,300万米ドルを調達——ソフトバンクがリードインベスターを務める

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Petuum はマシンラーニングを導入する際に必要となるツールを企業に提供するスタートアップ。同社は本日(10月10日)、ソフトバンクがリードしたシリーズ B ラウンドで9,300万米ドルもの資金を調達したと発表した。

Petuum の設立者兼 CEO の Eric Xing 氏によれば、現在ソフトウェアの市場投入に取り組んでいるため、この資金は主にエンジニアや営業、マーケターの雇用に活用される予定だという。

同社は独自の仮想化とオペレーティングシステムを通じたマシンラーニングとディープラーニングアプリケーション構築用プラットフォームの製作に取り組んでいる。ペンシルバニア州ピッツバーグを本拠としており、従業員にはカーネギーメロン大学出身者が多く、Xing 氏はコンピューターサイエンスの終身教授である。

Xing 氏によれば、同社は地の利に恵まれたという。Petuum は厳しいトレーニングと修練を積んだエンジニア抜きではなりゆかず、カーネギーメロン大学の歴史ある人工知能研究は、同社が求めるテクニカル人材を多く輩出しているからだ。

さらに言えば、ピッツバーグというロケーションも資金調達の妨げにはなっていないようだ。1,500万米ドルを調達した昨年のシリーズ A をクローズして数ヶ月の間に複数の投資家からの訪問があったと Xing 氏は話す。

ソフトバンクに加え、本ラウンドは再度の投資となる Advantech Capital などの参加もあった。

この投資はソフトバンクの名高い1,000億米ドル規模のビジョン・ファンドの一部ではなく、同社の通常の投資活動の一部だという。

この動きはソフトバンクの他のベンチャー投資活動と一貫している。人工知能など新興テクノロジーの最先端に取り組んでいる事業に対して大きな金額を投資することに同社はためらいがない。

現在、Petuum は顧客グループと共に製品のベータテストやソフトウェアの構築に取り組んでいる。他にも特にヘルスケアや製造業分野のソリューションについて開発中だとしているが、顧客名は明かされなかった。

来年後半になれば顧客に関する詳細を開示できるかもしれないと Xing 氏は話す。現在ピッツバーグの本社に加え、シリコンバレーのオフィス開設を進めている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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