法律トラブル解決支援プラットフォーム開発のキビタス、8,000万円を資金調達——XTech V、ANOBAKA、クオンタムリープVから

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法律トラブル解決支援(ODR=Online Dispute Resolution)プラットフォームを開発するキビタスは25日、直近のラウンドで8,000万円を調達したと発表した。調達ラウンドは不明だが、同社にとっては、2021年1月に実施したシードラウンドでの6,500万円(デットを含む)の調達に続くものだ。今回ラウンドに参加したのは、XTech Ventures、ANOBAKA、クオンタムリープベンチャーズで、クオンタムリープベンチャーズは前回シードラウンドに続くフォローオン。キビタスの累計調達額は1.5億円に達した。

キビタスは2019年4月、以前は CAPTCHA の Capy不正アクセス検知サービスのカウリスといったスタートアップに関わった、シリアルアントレプレナーの森下将宏氏により創業。費用や精神的な距離感から、法律関連サービスへのアクセスが乏しい一般消費者に対して、ツールによる法律文書作成支援、弁護士ら専門家による紛争解決サービスなどにより、法的紛争を安価に解決するソリューションなどを提供する。

キビタスでは、誰でも安価に法律サービスを受けることができる社会を作りたいという信念から、スマホアプリ1つで自分でトラブル解決ができるような各種ソフトウェアを開発している。第一弾とっして、インターネット上で発生する匿名ユーザからの誹謗中傷対策(投稿記事削除・発信者情報開示請求)に焦点を絞ったプロダクト開発に着手しているという。年内には、法務省からの裁判外紛争解決手続(ADR)の認証を取得する計画だ。

キビタスは昨年開催された Incubate Camp 14th で総合順位5位を獲得している。

世界的に見ても法律トラブルや紛争が増える中、裁判所が本来裁くべき案件にリソースを割けるようにする動きを受けて、ODR スタートアップは注目を集めている。国内では ODR サービス「Teuchi」を開発するミドルマンが昨年10月に、新日本法規出版からの資金調達を発表。アメリカでは、Y Combinator 出身の離婚専門問題解決スタートアップ Wevorce、さまざまな苦情処理問題を扱う PeopleClaim などがよく知られている。

via PR TIMES

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