オンライン医薬品EC「東京美肌堂」運営、5.2億円を調達——累計ユーザ12万人、MAU2.4万人を突破

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Image credit: LATRICO

オンライン医薬品 EC プラットフォーム「東京美肌堂(旧 東京美肌堂クリニック)」を開発・運営する LATRICO は1日、5.2億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、コロプラネクスト、HIRAC FUNDと名前非開示の VC、CVC、個人投資家。コロプラネクスト、HIRAC FUND は共にシリーズ A ラウンドに続くフォローオン。この調達を受けて、累積調達額は10億7,000万円。

LATRICO は、2017年に創業した PE ファンドであるミダスキャピタル(2017年に、BuySell Technologies=東証:7685 を買収したことで知られる)からスピンアウトする形で2020年に設立された。医薬品は、医師の診察を受け処方しておらう医療用医薬品と、薬局・薬店などで購入できる OTC 医薬品(さらに、OTC 医薬品には、要指導医薬品と一般用非薬品がある)に大別される。

一般的に、医療用医薬品と OTC 医薬品では、同じ症例に対しても効用が期待される成分やその含有量が異なるため、医療用医薬品の方がよく効くことが多い。個々の患者への医師の診察に基づいて処方されるため、個人差による副作用や誤った服用に対するリスクを軽減できるからだ。ただ、医師の診察を受けなければならないので、これまでは患者がクリニックに出向く必要があった。

東京美肌堂が可能にするのは、医師とのマッチングとオンライン診察の機会提供だ。LATRICO は東京総合美容医療クリニックと提携していて、同クリニックの医師が LINE 越しに診断し、患者は適切と思われる医療用医薬品を提案してもらい、クリニックや薬局に出向かなくても薬をサブスク形式で受け取ることができる。屋号からもわかるように、現在はスキンケアに特化している。

LATRICO はまた、「東京美肌堂」の累計利用者数が12万人、月間アクティブユーザ数が2.4万人を超えたことを明らかにした。同社では今回調達した資金を、経営基盤のさらなる強化を目指し、マーケティング・ブランディングの強化、新規サービス展開への投資に充当するとしている。

via PR TIMES

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