プライムアゲインがEast Ventures、アイモバイル、gumi venturesらから約1億円を資金調達

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プライムアゲインのチームメンバー。左から2人目が CEO の阿部伸弘氏、最右が CFO/COO の小島舞子氏。

自然消滅系動画共有アプリ「winker」や写真デコレーションアプリ「DecoAlbum」で知られるプライムアゲインは10日、East Ventures、アドネットワークのアイモバイルgumi ventures、名前非開示の個人投資家から約1億円を資金調達したと発表した。調達した資金は、主に winker の追加開発に使用される。また、同社は早稲田での創業以降、この数年間にわたり六本木にある East Ventures の協働スペースで活動を続けてきたが、社員の増加に伴い、渋谷に独立したオフィススペースを開設し移転したことも明らかにした。

プライムアゲインの共同創業者で CEO の阿部伸弘氏によれば、自然消滅系写真共有アプリ Snapchat には毎日8億枚の写真が投稿されており、この数は、Facebook 上に投稿される写真数約4億枚の倍の数に匹敵する(Snapchat の写真投稿数Facebook 写真共有数には諸説あり)。Snapchat はそのインターフェイスの特徴からユーザが欧米に限られているため、日本を中心とするアジアには、自然消滅系の動画や写真の共有アプリに大きな可能性があると確信している。

winker をローンチしてからのこの一年、ひたすらユーザヒアリング、機能追加、大学のサークルなどを通じてユーザを拡げるという活動を繰り返してきました。自然消滅系の共有アプリの人気は欧米では今も続いており、これとは対照的に日本ではまだ十分に広まっていません。

Snapchat や Path Talk の動向を見ていると、ソーシャルネットワークは会話のきっかけづくりとして、もっと気楽に、ライトなやりとりを行うものへと、そして、アクティブ率の高いものになっていくと思います。今後、スマートウォッチへの対応などもやっていきたいと思います。(阿部氏)

今後1ヶ月以内を目処に、プライムアゲインでは winker のデザインを変更、よりアジアで受け入れられやすいインターフェイスに改善したいとしている。

インドネシアのユーザベースを獲得すべく、韓国の Daum Kakao が Path を買収したのは記憶に新しい。Facebook が情報共有のインフラとして定着する一方で、コミュニケーションの新しい形を標榜して、さまざまなソーシャルネットワークの可能性があるだろう。スマートウォッチという情報の入力手法に一定の制約がある分野においても、Nain に代表されるような新しいSNSのエコシステムが形成されることが予想される。

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