Slackに学ぶスタートアップの上手な広報の方法

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2015.8.10

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speaker with a lot of microphones on Flickr

<ピックアップ>What I Learned at Slack Part 2: Big Ideas, Big Stories

みんな大好きなんでもチャット・サービスのSlackですが、この最初のプロダクトマネージャーを務めたKenneth Berger氏がMediumで、同サービスの初期成長を支えた広報手法について整理している内容が役に立つので共有させていただきます。

私たちも普段こういった海外情報のトレンドピックアップと同時に、国内スタートアップの一次取材を実施していますが、やはり広報がうまい方とそうでない方がいるのは事実です。

スタートアップというのは当然広報についても初心者であるわけで、どこかにハウツーの書籍や情報が転がってるわけでもなく、習得は先輩起業家や、私たちのような取材者から情報を得ることが多いと思います。

個人的に考えるスタートアップの広報ポイントは次の三つです。

  • 必ず代表の人が話す
  • メディアではなく記者と信頼関係を作る
  • 具体的かつ説得力あるストーリーを用意する

私はプロダクトと創業者というのは一心同体と考えるタイプで、やはり代表の考える思想やビジョンなどがプロダクトに表現されているのかどうかを中心にお話を聞くことが多いです。またこういった点は時期的に創業間もない、つまりプロダクトと代表の距離が近い時期だからこそ、本人が語りやすいという側面もあります。

あと、創業期であればできるだけ、メディア名ではなく、書く人を選んで書いてもらうこともおすすめしています。

というのも、上記のようにコンセプトに近い部分は、複雑なプロダクトであればあるほど相当の情報量が必要になりますので、理解してくれる人に書いてもらわないと、トンチンカンな内容が残ってしまうことになります。SEOなどの影響力が強いメディアにそういうものが載ってしまうと、後々まで影響するので注意が必要です。

そして最後のストーリーです。定量的な実績(例えばアクティブユーザー数だったり売上など)も成長を示す上で必要ですが、やはりここに人の共感を得られる物語があると、さらにその話題は伝播していきます。例えばSlackは元々Flickrの創業者という華やかなキャリアを持つバターフィールド氏が、次のスタートアップで失敗をし、そこから生まれたツールを改良して現在の成功に繋げる、という物語を持っていたりします。これは何度も、しかも幾つものメディアで、さらに言語を超えて伝播することになりました。(私も書いた覚えがあります)

それ以外にも次のMicrosoftになる、というような大きな構想や「メールを殺す」というような刺激的なキャッチコピーは大変秀逸です。全てにおいて、Slackのストーリーは書き手である私たちの目に飛び込んでくるものばかりです。

重要なのは彼らが決してメディアに売り込みをしているわけではない、という点です。よいプロダクトを作り、よいストーリーを用意すれば、このように勝手に世界中に広がる、この世界観こそ参考にすべき箇所ではないでしょうか。

via Medium

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