2010年のサービス開始から100万人が利用、低所得層のプレママ&新米ママのための健康メッセージアプリ「Text4baby」

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<ピックアップ>  The challenge of taking health apps beyond the well-healed

デジタルヘルスと聞くと、「Fitbit」などの活動量計やオンデマンドで医師に見てもらえるようなアプリなどが思い浮かぶのではないだろうか。

デジタルヘルス関連のスタートアップの大半は、一部の高所得者のためのソリューションの開発に取り組んでいる。この課題については、2015年開催のGitHubの講演レポートで詳しく紹介した。

その日の食費を確保するのにも苦労する人たちにとって栄養改善アプリは意味がないし、自宅にインターネットがなければEメールという医師への連絡手段は役に立たない。だが、実際には健康に気を使う余裕がない低所得者こそ、糖尿病などの慢性疾患を抱えていることが多い。

このように、世の中に実存するソリューションと、一番困っている人たちとが紐付いていないのが現状だが、このギャップを埋める動きが少しずつ見られている。

例えば、「Text4Baby」は、妊娠中の女性と出産後、新米のお母さんを対象にしたテキストメッセージアプリだ。妊娠してから出産するまで、また子どもが1歳になるまでのあいだ、子育てに関するティップスを送ってくれる。

非営利団体「ZERO TO THREE」とモバイルヘルス企業「Voxiva」が協同で開発するアプリは、英語とスペイン語の2言語展開。2010年のサービス開始から100万人の女性にリーチしている。

独自調査によると、利用者の半数以上が年収16,000ドル(約180万)であることがわかっている。

via. NPR

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