インシュアテックのKasko2Go、アプリ内セーフドライバーコミュニティとブロックチェーンを活用したP2P自動車保険をローンチ

by Stewart Rogers Stewart Rogers on 2018.4.25

交通事故は世界的な課題であり、その問題の大きさは計り知れない。世界保健機関の交通安全に関する世界状況報告によれば、道路上では毎年120万人が死亡し5,000万人が負傷している。事故のおよそ90%は低所得国および中所得国で起きているという。

アメリカは2016年の時点で2億2,000万人以上の登録ドライバーをもち、240万件の交通災害が起きるが、大部分のドライバーは事件や事故に巻き込まれることはない。少数のドライバーが安全に気をつけて運転しているドライバーたちのコストと保険料を増加させてしまっているのだ。

本日(4月16日)、非中央集権型の自動車保険アプリ Kasko2Go はセーフドライバーコミュニティのローンチを発表した。このアイデアはシンプルなものである。安全運転のドライバーには保険料が低くなるという報酬が与えられ、正しい行いが報われるようにしようとするものだ。まずは、それによって安全運転への動機付けを行う。そして不正のないソリューションを作り上げる技術が、コミュニティをバックアップする。

これはアメリカにおいてのみならず世界中で解決されるべき重要な問題である。安全運転は実質的な違いを生む。アメリカでは、運転歴1年目のドライバーの43%、そして2年目のドライバーの37%が自動車事故に関与している。高度なドライバートレーニングによって上記の値は1年目のドライバーの4.6%まで減少するということが4年間にわたる調査で示された。

Kasko2Go のアプローチはセーフドライバーのコミュニティを作るというだけのものではない。ドライバーをモニタリングし、収集したデータを使いどれほど良いドライバーであるかを判定する。

Kasko2Go の CEO である Genadi Man 氏は筆者に語った。

これはそれぞれのドライバーから蓄積した膨大な量のデータに基づいています。そこにはテレマティクスやナビゲーションも含まれており、運転技術、スタイル、天気、道路状況、車両の状態、場所、そしてドライバーの社会適合性に基づいて、被保険者の正確なプロファイリングがビッグデータ技術によって可能となるのです。

だが Kasko2Go は良いドライバーに低保険料という報酬を出すだけではない。保険料を上昇させる別の主な原因に対処することでもコストを低く保とうとしている。その原因とは、詐欺だ。

保険会社 Aviva が2017年にカナダ・オンタリオ州で実施した機密調査によれば、調査した自動車整備工場からの10件の請求のうち9件が詐欺行為を行なっていたとのことだ。修理費用を高くし、必要以上の弁償費用を要求するために整備工場で新たな傷をつけ、中古部品を使用して新品の料金を取っているという。

先月、Kasko2Go はイスラエルの軍用レベルの技術を使い、事故が起きた時点から修理の過程まですべてを通じて、詐欺を見つけ出そうとしていると発表した。これにより全ユーザのコストを低く抑えることができる。しかし本日(4月16日)の発表ではさらに踏み込んで、自動車保険が顧客に届けられる方法の変更を求める最近の声を反映している。

ドライバーの安全度測定と詐欺防止を合わせ、そして非集中型の分散型台帳技術にすべてを記録することで、伝統的に保険料の計算方法を公開できない、あるいは公開したがらない業界にディスラプションを起こそうと Kasko2Go は望んでいる。

Man 氏は次のように述べた。

保険の非中央集権化は将来的に重要な意義があります。伝統的に競合他社と見なされる企業には、顧客のために弊社の技術を使用しない理由がないでしょう。弊社のソリューションは非中央集権化された分散型台帳技術を使用し、すべての保険会社が利用可能なものとなります。

広範囲のデモグラフィクスを基に保険料を決めるのではなく、個々のドライバーにスコアをつけることで、安全運転をするドライバーが無謀な者のために余分に払う必要がなくなることを同社は望んでいる。ここがアプリのテレマティックシステムが活躍する場面である。それぞれのドライバーの運転の癖を学習することで、パーソナライズされた公平な価格を保証できるとしている。

そしてセーフドライバーのコミュニティは、他のドライバーが同様のコストメリットを得るために運転の仕方を変えるよう動機付けをするはずだ。Kasko2Go はインセンティブなスキームを通じて、ドライビングエクスペリエンスの効果的なゲーミフィケーションを行っている。保険会社にしてみれば損失の削減、ポートフォリオの増加、そしてより正確な引受業務といったメリットがある。

Man 氏はこう述べた。

Kasko2go の保険はより収益率が高くなっています。なぜなら、スコアリングシステムによって顧客のことやその運転文化を知ることができるからです。ドライバーはみんな安全運転に興味があります。ですので Kasko2go は安全運転をするドライバーのコミュニティを作りました。道路上が安全になることが何よりのメリットです。

Kasko2go の安全運転コミュニティは本日(4月16日)よりアプリ内で利用可能であり、既存の反詐欺技術、分散型台帳、そしてテレマティクスと結合している。同アプリは iOS と Android の両方で利用可能である。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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