今年2月にあったStartup Asiaのイベントを思い出してほしい。そこで、Panoplazaという魅力的なバーチャルストアサービスについて少し紹介した。ショッピングスペース内部のパノラマビューを提供し、オンラインで見ることができる実店舗のバーチャル版を展開するサービスだ。
今日、Panoplazaの提供者であるKadinche Tokyo[1]のメンバーたちは、現地企業と共同して新たに2つの店舗の開設を発表した。第1店舗目は、東急百貨店のショッピングモールShinQs向けの「バーチャルスイッチルーム」と呼ばれるもの。モールは昨日オープンしたばかりだが、バーチャルストアは数日前から既にオープンしバーチャルプロモーションを展開していた。ShinQsの化粧室(東急は女性客を集めることを目的としているのだが)をバーチャルスイッチルームを通して閲覧することができる。左にあるボタンを押すとまるでエレベーターのように、建物内のいろいろな階へと連れて行ってくれるのだ。
2つ目の店舗は、ニッセンの「スマイルランドバーチャルショップ」。店舗内のパノラマビューと店舗内のコンテンツを提供し、店舗内での体験[2]を再現してくれるというもの。検索機能が非常に便利で、検索バーにほしい商品を入力すると在庫のある商品を検索結果として表示してくれる。下図の通りだが、ここからも見ることができる。
東急とニッセンのようなバーチャルストアは、開発契約によって制作されていると言う。これらの著名クライアントを獲得したPanoplazaは、今年日本国内で既に「Tablet Solution Award」と「Microsoft Innovation Award」といった賞を受賞している。
店舗体験を体験するとても直感的な方法であることは間違いない。検索機能は非常に便利で、今後このサービスがどう展開し、他の販売店もこの素晴らしいアプローチを採用していくのかは気になるところだ。
1. Kadincheはマルチメディア企業で、ウェブ上のインテリア空間制作を開発している。
2. 筆者にしてみればこれは実際の店舗よりもありがたい。なぜなら妻のバッグを持ってあげなくてもいいからだ!
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