Startup Dating では、アジア各国のテックメディアと連携して、テックシーンの情報をお届けしているが、このアジアのテックメディアが連携するコンセプトは、古くは2008年10月にさかのぼる。先頃 500Startups 等から75万ドルを調達した Tapasmedia のキム・チャンウォン(김창원)氏は、2008年当時、韓国で TNC というブログ・プラットフォームのスタートアップを経営していて、彼やアジアの複数のテックメディア、韓国の毎日経済新聞(メイル・キョンジェ・シンムン、매일경제신문)らにより、ソウルのシェラトン・グランデ・ウォーカーヒルで、第1回の Open Web Asia が開催された。(このときの様子は Asiajin にビデオで収録してある。)

Echelon (by e27) や Startup Asia (by Tech in Asia) など、アジアでもいくつかテック・カンファレンスは開催されている。Open Web Asia は、これらのカンファレンスとは性格を異としていて、アジアは言葉・文化・環境なども異なることから、各国から各国の知己を集めて話して合ってみよう、というのがコンセプトだ。第2回のイベントは2010年10月、Entrepreneurs.My を主宰する Daniel Cerventus の手によって、マレーシア・クアラルンプールで開催された。そして来週、12月10日に中国・海南島で第3回となるイベントが開催される。アジアのハワイの異名を持つ海南島だが、この島では同じ時期にAPEC中小企業サミットが開催されることになっており、Open Web Asia 2012 はその一環として開催される。
Open Web Asia 2012 では、いくつかのキーノート・セッションやパネルディスカッションが用意されているほか(詳しくはアジェンダを参照)、中国・香港・インド・インドネシア・日本・韓国・マレーシア・フィリピン・シンガポール・台湾・タイ・ベトナムから選ばれた、スタートアップがノミネートされている。ここから審査員(筆者もその一人だが)の手により選抜され、アジアのトップ・スタートアップ10社が12月10日に発表される予定だ。選ばれた10社は海南島の会場に招かれ、聴衆に向けてピッチをする。ピッチを受けて、10社の中から、アジアのベスト・スタートアップが決定される。(英語〜中国語の同時通訳あり。)
日本からノミネートされているのは、以下のアプリ/スタートアップだ。
(アジア各国からノミネートされているアプリ/スタートアップは、こちらから参照)
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Open Web Asia 2012 は、中国政府とスポンサー各社の費用拠出により運営されるので、入場料は無料だ。興味のある方は、以下から一般入場を申し込んでほしい。Startup Dating でも、現地からレポートをお届けする予定だ。
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