中国第2のオンラインストア 360buy(京東商城)が4億ドル(約370億円)を調達したのは、3ヶ月前のことだ。今日(原文掲載日:2月17日)、360buy は第5ラウンドで7億ドル(約650億円)に上る、史上最大の資金注入をしたと発表した。
中国のB2C業界で Alibaba(阿里巴巴)の TMall(天猫)に続き2番目に大きい 360buy は、過去2回のラウンドで15億ドルを調達しており、2007年の最初の投資までさかのぼると、総額23億ドル(約2,100億円)の資金を魅了したことになる。
今回の積極的な資金調達は、カナダのオンタリオ教師定年基金(OTPP)の再参加に加え、サウジアラビアの Alwaleed Bin Talal Alsaud 王子のファンド Kingdom Holdings(本拠地・リヤド)が新たに加わった。
360Buy の企業価値は前回のラウンドで72.5億ドル(約6,700億円)と評価されたが、今回のバリュエーションは値が得られていない。
360Buyは中国メディアに対し、今回調達した資金を物流サービスの構築に加え、日々のオペレーションの改善に使うとしている。
CEO で創業者の Liu Qiang-dong(劉強東)氏はかつて、2013年はIPO(上場)に都合のよいタイミングだと述べていたが、IPO による資金調達が予定通りいくかどうかは不明だ。
中国のEコマース業界は、価格競争に加えて企業本体のバーンレートが非常に高く、360Buy は商品の海外配送やオンライン音楽ストアを立ち上げるなど、ここ1年間でマネタイズの容易な業態に進出を図っている。
<出典:i黒馬(中国語)>
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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