アメリカ発の「Uber」がアジアに進出、オンデマンドのリムジン・タクシー配車サービスをシンガポールで開始

SHARE:

【原文】

uber-logo

アメリカ発のリムジン・タクシー配車サービスUberが、同社にとって初のアジア市場となるシンガポールでのローンチを発表した。

[最新情報]Uberは日本でフルタイムのコミュニティマネージャーを募集中だ。同社はどうやら待望の日本進出を計画しているようだ。

Uberとは、オンデマンドでリムジン・タクシーを派遣するサービスだ。同社のシンガポール参入は昨年10月、SGEntrepreneursが最初に報じていたが、同社は公式にシンガポールでのローンチを発表した

2011年のシリーズBラウンドが同社の行った最近の資金調達で、Menlo Ventures、Jeff Bezos氏、Goldman Sachsが、誕生して18ヶ月のUrberに合計3200万米ドルを出資した。その他の出資者には、CrunchFund、Benchmark Capital、First Round Capitalなどの投資企業や、数人の個人投資家がいる。Urberは、Travis Kalanick氏、Oscar Salazar氏、そして人気のソーシャルブックマークサイトStumbleUponの創業者であるGarrett Camp氏によって設立された。

シンガポールでのローンチにより、ピーク時や雨が降った時にはタクシーをつかまえるのが難しくなるシンガポールの人々にとって、従来とは異なる選択肢が増えたことになる。しかし、Uberの価格設定では、基本料金として7シンガポールドルがかかり、12シンガポールドルからサービス利用可能となっている。タクシーの運賃が3.20シンガポールドルであるのと比べると、この価格は非常に高い。下の表はUberとシンガポールのタクシーの運賃を比較したものだ。

uber-vs-taxi

このサービスは、確実にシンガポールのタクシーへの不満を和らげることになるだろう。特に、雨天やラッシュ時のシンガポールのタクシーの不便さについては、よく文句を言われているところだ。しかし一方で、Uberの価格は、シンガポールでは他のタクシーの2倍以上ということになる。その他にも、Uberのようなレンタル運転手は、安全性や運転手個人の責任がおろそかになるという問題もある。

関連記事も参照:タクシーの相乗り支援のGoMyWayがシンガポールでローンチ、果たして相乗りは現地のタクシー客に受け入れられるか?シンガポールのような規律が厳しい国において、陸上交通庁がどのように対応にでるのか興味深いところだ。

Uberは現在、世界中の29の都市においてサービスを展開、あるいはテスト中だ。その中にはアメリカ、カナダ、イギリス、パリ、ドイツ、オーストラリア、そして今回のシンガポールといった地域が含まれる。

【via e27】 @E27sg

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録