大学生・院生向け夏期集中起業プログラム「Connect The Dots」が修了、美容院向け3Dヘアスタイル擬似体験アプリが優勝

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全体集合写真(クリックで拡大)

Connect The Dots は、東京のインキュベーション会社である J-SeedVenture Generation が毎年夏に開催する、大学生・大学院生向けの夏期集中プログラムだ。8月4日(月)〜8日(金)の一週間、参加した学生らは5チームに分かれ、 IDEO、メンバーズ、Google、GMOクラウド、NTTドコモ・ベンチャーズとなど、日本の主要インターネット企業のオフィスでディスカッションを重ねた。

最終日となった8日(金)、チームはそれぞれが推敲したビジネスアイデアをピッチし、美容院向けの3Dヘアスタイル擬似体験アプリ(グリーン・チーム)が優勝を果たした。

優勝したグリーン・チームによるピッチの様子
優勝したグリーン・チームによるピッチの様子

美容院では、施術後、客が必ずしも当初望んだ通りのヘアスタイルに完成しないことはよくある。この現実を客だけではなく美容師も問題認識していて、解決するには、施術前にイメージを具現化し、客と美容師の間で共有することが重要だとグリーン・チームは考えた。

客はモバイルアプリで自身を撮影し、希望するヘアスタイルを選ぶと、それらが合成され、3D表示で施術後のイメージを、客と美容師の双方が事前に確認できる。これにより、美容師は顧客満足度を高められるというしくみだ。

このほかに他チームから披露されたアイデアは…

  • CSR(社会奉仕活動)に活発でない企業が、積極的に活動に参加することを支援するプラットフォーム
  • ムスリムやベジタリアン/ビーガンのための料理のレシピ/原材料情報を、ユーザとレストランが共有できるプラットフォーム「ランチパスポート」
  • 学生が自宅や喫茶店でもなく、仲間と触れ合うためのソーシャル・スペース「Wachaya」 など

今年の Connect The Dots プログラムには、男性9名女性11名の学生が参加し、メンター14人のほか、10人以上のスピーカーがピッチのジャッジなどを務める形で協力した。プログラム期間中の学生の滞在費や移動費は、Connect The Dots に賛同する12の企業や個人によるスポンサーシップにより賄われた。

優勝したグリーン・チームを含む参加したメンバーらは、プログラムを終えて地元に戻り、学業の傍らMVP(最小実現プロダクト)の作成などに着手することになる。それらのプロダクトが日の目を見る際には、改めて THE BRIDGE 上でお知らせしたい。

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