KAIZENが広告配信各社と連携、広告とランディングページの「横断的改善」に挑戦する

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ウェブサービスのUI改善を提供する総合プラットフォーム「planBCD」を運営するKAIZEN platform(以下、KAIZEN)は9月16日、広告配信事業を運営する数社と新サービスの開発について合意したと発表した。KAIZENと連携を発表したのはBrainPad、CA AdTech STUDIO、FreakOut、Fringe81、Geniee、MicroAd、Scaleoutのアドテクノロジー提供各社で、11月より順次機能提供を開始する。

今回各社と合意したサービスはユーザーを誘導する広告クリエイティブと、ランディングする先のページクリエイティブを横断的に解析し、効率的にCVR(コンバージョン)上昇を狙ったものになる。

従来、アドテクノロジー(SSP/DSP)は媒体側、広告主側共に広告クリエイティブを中心とした情報解析によって、利用ユーザーとのマッチング精度を高めていた。よくある一度みた商品バナーがどのサイトにいっても「追いかけてくる」といった事象は経験のある人も多いはずだ。

ここまでは媒体側(SSP)と広告主側(DSP)で実現されていた。しかし、ユーザーがそのバナーなどのクリエイティブをクリックした「先」、つまりランディングページについては改良の余地が残されており、どのページを改善すべきかはデータサイエンティストが分析するなど、人的な分野だった。これを変えたのがKAIZENの提供する「planBCD」であり、このランディングページをオンラインサービスとクラウドソーシングで「改善」することに成功していた。

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今日の発表は、この「広告/媒体側」と「ランディング側」を繋げてさらに効率化しよう、というものになる。

須藤氏によれば、サービス提供開始から約1年間、大量のサイトログからどのページがボトルネックになるか解析ができるようになったことから、「 広告クリエイティブとランディング先のページやサイトをシームレスにA/Bテストを実施できるようにし、マーケティングROIの改善をよりしやすくする」という、一気通貫の仕組みが実現できると考えたのだそうだ。

「新規、既存ユーザーや流入導線別、デバイス別などにどのページを改善すると、効果や売上などの最終ゴールに直結しやすいかを解析して、レコメンドしていくことが可能になります。さらに、ゴールの種類やサイトの種類、あるいはDMPを接続しオーディエンス別などで様々な角度からボトルネックをあぶり出し、速やかに改善していけるプラットフォームを目指します」(須藤氏)。

なお、実際にDMPと接続したA/Bテストは通常のA/Bテストの約5~6倍のCVR向上が実現できているという。

なかなか言葉では難しいアドテクの世界だが、平たく言えば、ユーザーが必要とする情報を適切にマッチングし、興味ある情報にスムーズに辿り着けるようにしてくれる技術なのだ。まだまだ改善の余地が多く、広告が追いかけてくるだけと理解する人もいるかもしれないが、こういった連携が進めば、また違ったコンテンツとの出会いが広がるかもしれない。