企業勤めを経て、ママ起業家が立ち上げた家庭とベビーシッターのマッチングサービス「Care Finder」

SHARE:
Moss-Megumi-Carefinder
ケアファインダーを立ち上げたモス恵さん

先日、The Bridgeで紹介した「ワーママ・オブ・ザ・イヤー2014」は、クラウドファンディング プラットフォーム「Makuake」市場最速で目標金額を達成したそう。昨今、働く女性やママを応援する動きが顕著になってきています。

家族とベビーシッターをマッチング

2013年7月にリリースされ、現在ベータ版として提供される「Care Finder(ケアファインダー)」も、働くママが立ち上げたサービスの一つ。子どもを子守りしてくれるベビーシッターと、子守りを必要する家庭のマッチングサービスです。 

ファウンダーは、ソニーとソニーモバイルコミュニケーションズに8年間勤めた後、昔から持っていた起業する夢を実現するために独立したモス恵さん。仕事と家庭を両立する中でベビーシッターのニーズを感じ、ケアファインダーのアイディアにたどり着きました。

「企業には時短や産休といった制度はありますが、それらをフルに活用しても、子どもを生んでからの家庭と仕事の両立は難しく、仕事を辞めてしまう女性も多い。主人はアメリカ人ですが、アメリカでは高校生が近所の幼い子どもの面倒を見るようなベビーシッター文化があります。日本にないなら自分で作ろうとケアファインダーを立ち上げました」

アメリカ人のご主人の周囲には日本に駐在する外国人家族も多いそう。普段からベビーシッターなどの育児支援が欲しいという声をよく耳にしており、それに答える形でケアシッターを日英2カ国語で提供しています。

保護者に提供する安心感

Carefinder-website

日本にもベビーシッターを提供する事業会社はあるものの、紹介所のような役割を果たす現状の仕組みは中間コストがかさみます。その結果、ベビーシッターに頼ることは一部の富裕層家庭のみの選択肢に留まっているのが現状。ベビーシッターと保護者を直接繋げるケアファインダーなら、平均1,000円〜2,500円ほどの時給で利用することができます。

ケアファインダーを構築する上でのこだわりは、保護者にとっての「安心感」に尽きると話すモスさん。ベビーシッターの登録には必ずIDチェック(免許証やパスポート)を行い、面接や審査を行います。また、メッセージ機能によるやり取りなら、電話番号やEメールといった個人情報を開示する必要はなく、保護者は安心して良いケアテイカーを見つけることだけに集中できます。

子育てに一区切りがついた主婦、定年退職した人、保育課程の学生など幅広いベビーシッターが登録しており、中には幼稚園で働く保育士が、空いている時間を有効活用してベビーシッターをしてくれることも。また、ピアノが教えられるベビーシッター、英語が話せるバイリンガルのベビーシッターなど、細かいニーズに答えてくれる子育てのパートナーが見つかるのもケアファインダーの特徴だと言います。

経営に近いところで積んだ経験

長く企業で勤めた後に起業し、現在は1歳に満たない小さなお子さんと起業を両立するモスさん。今回の取材の時間も、お子さんをケアファインダーのベビーシッターさんにお願いして出てきてくれました。

 「会社では、会社の損益を見ながら経営の意思決定をするサポートをしていました。経営に近いところに身を置いていたことは、起業した今も役立っています。

子育てと仕事の両立のコツは、プライオリティを明確にして時間がある時に超集中することでしょうか。信頼できる子育てのパートナーが見つかったという声を聞くと、ケアファインダーを立ち上げて良かったと心から思いますね」

ベビーシッター文化が存在しない日本では、ベビーシッターにどこまで頼んでいいものか、ベビーシッターとの付き合い方など迷うことも多いはず。少しでも「わからないこと」を取り除くため、今後は気軽に問い合わせができるカスタマーサポート体制を整えていきます。また、ベビーシッター文化を啓蒙するためにも、ベビーシッターや保護者を集めたオフラインの交流会を開催していく予定です。