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これまでに Yello Mobile は投資家、銀行、他の投資ファンドから計7,600万ドルを資金調達している。最近では今年初め、2,850万ドルを調達している。詳細については公表されていないが、イム・ジンソク(임진석)氏は現在、次の資金調達について話を進めているところだと教えてくれた。彼によれば、今年初めの資金調達よりも大きなものになる見込みだ。
しかし、Yello Mobile は利益も上げている。Yello Mobile に初期の頃に投資した人たちの意見では、アライアンスに参加したスタートアップの価値は、そのアライアンスの結果として加速されている。しかも、このアライアンス全体で毎月150万ドルの利益を生み出している。
スタートアップの選定基準は?
伝統的なVCは、投資対象となるスタートアップを選定する上で、チームのメリット、問題解決の実行力、市場可能性をもとにする。Yello Mobile はこの点が少し違っている。もし、アジアでスタートアップをやっていて、Yello Mobile のアライアンスに入りたいと思うなら、注意して聞いてほしい。
Yello Mobile のやり方はこうだ。まず、可能性が著しく高い市場に目星を付ける。次に、その市場でトッププレーヤーを見つける。それからそのチームに会い、そのトッププレーヤーをアライアンスに招くのだ。トップのみならず、上位3位は合格範囲だ。
Yello Mobile にとっては、伝統的なVCがそのスタートアップに赤旗を上げているかどうかは、大した問題ではない。人材は Yello Mobile の社内で確保できるし、マーケティングや技術力の不足も用意に補うことができる。その一例が、インドネシアでの初の買収劇だ(関連記事)。インドネシアの価格比較サイト PriceArea はモバイル開発の専門知識を持ち合わせていなかったが、ウェブ上には強いプレゼンスがあった。インドネシア国内で人材を雇用するのではなく、韓国の Yello Mobile のチームがモバイル版を開発したのだ。インドネシア側には一切の費用がかかっていない。これも、アライアンスに入ることで得られるメリットだ。
起業家はどうやってイグジットするのか?
通常の買収では、Yello Mobile はロックアップ期間を設けており、買収されたスタートアップの起業家はとすべての株主は3〜5年間は会社に留まらなければならない。もしアライアンスや会社から抜けたければ、株を Yello Mobile に再び売却すればいい。
韓国のテックシーンの多くのところから、Yello Mobile には批判が浴びせられた。彼らはこれまでメディアに対して情報を出しておらず、アライアンスにいるスタートアップのごく少数の人物だけが Yello Mobile のことを知っていたからだ。その心配は、IPOした後、Yello Mobile がどうなるのか、というものだった。
Yello Mobile は約3年間で、5つのスタートアップチームから従業員1,500人を擁する企業にまで成長した。これだけ速く成長するには、それなりの苦労があったのではないだろうか。ジンソク氏は会社の成長に苦労があったことは認めたが、私はもっと人同士の葛藤に興味があった。彼は幸せそうで、彼からもたらされるエネルギーには、闘争心を思わせるものは何もなかった。ともあれ、Yello Mobile は巨大な企業がなし得なかった買収に関わる問題を解決できたようだ。
スタートアップ35社をアライアンスに招き入れた Yello Mobile は、継続的な成長のために7,800万ドルを資金調達し、アジアで最大のモバイル・プラットフォーム企業になろうとしている。彼らが競合を見出しているところには、私も大変興味がある。
ジンソク氏は、プラットフォームとしては Yello Mobile は誰ともと競っていないと説明した。Google にも、Facebook にも、Rocket Internet にも、なろうとはしていないのだ。むしろ、サービス分野別に競争を意識しているようだ。大企業と競合する単一ブランドになるのではなく、多くのサービス分野でリーダーになることに興味があるのだ。
Yello Mobile が参入する各分野のリーダーがアライアンスに参加しているわけだから、そこには競合は存在しないとジンソク氏は説明したかったようだ。実社会では話はそれほど簡単にはいかないだろうが、彼らが言いたいのは、各分野でベストになって、その各分野でトップ3のプレーヤーを魅了したいということだ。
市場の中で競争するよりも、むしろ、市場を拡大させることに興味がある。
ジンソク氏によれば、現在、Yello Mobile が最も強い領域の一つがモバイル・マーケティングだ。この分野に関わる8つのスタートアップを持っており、彼らはアライアンスの中で互いに競争し協働もしている。