iQONがインフィード型のネイティブ広告「iQON AD」を開始、テストでは獲得で高パフォーマンスを発揮

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iqon_nativead

KDDIからの大型資金調達CMの開始、ユーザーの「嗜好ビッグデータ」を活用した全国平均ファッションコーディネートの発表と、立て続けに興味深い動きを見せているファッションアプリのトップランナーがまた新たな展開を発表した。今度は広告だ。

ファッションアプリ「iQON」を展開するVASILYは10月27日、インフィード型のネイティブ広告「iQON AD」を開始すると発表した。iQON ADはスマートフォンアプリに掲載されるクリック課金(CPC)入札が可能な運用型広告商品で、広告クリエイティブはiQON独自のサイズ(サンプル画像参照)となる。

VASILY代表取締役の金山裕樹氏の説明では、iQONに投稿されるコラージュっぽい広告クリエイティブを運営側でディレクションして配信することで、高い広告効果を出せるようにするということだった。なお、事前の広告配信テストでは他のソーシャルネットワークの運用型広告に比較して購買までの獲得単価が50%以下になるという結果も得られているそうだ。

同社ではこの広告運用開始をきっかけに、今後、女性向けバーティカルメディアのアドネットワーク化を目指す。

元々、iQONはアイテムにリンクされている元サイト(ZOZOTOWNなど)への導線として高いパフォーマンスを発揮しており、IQONを経由して購買に結びつく流通総額は月間でそろそろ10億円という数字が見えていた。このあたりはファッション雑誌を読んでそのまま消費行動に移るイメージとよく似ている。

インフィード型の広告はややもすると「ステマ(ステルスマーケティング)」のような野次を受けることが多い。これは消費者側が「コンテンツだと思って読んでみたら広告だった」という騙された印象によるものが多い。(実際、それを狙った事業者もいるから話は更にややこしいのだが)

しかしiQONの場合、ファッションというコンテキストがはっきりしているため、そういったコミュニケーションのミスが起こりにくいように思われる。既にiQONはこのネイティブ広告以前にもタイアップなどの広告事業は開始しており、今後の注目はどれぐらいのパフォーマンスを発揮してくれるのか、といったところになるだろう。

先日のCM開始でアプリストアの上位にも食い込んできているだけに、その他の数字も含めてまた新しい情報が届いたらお伝えしたい。

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