Techwebによると、中国のウェブ大手Tencent(騰訊、HKG:0700)は宝くじ技術設備業者のChina LotSynergy Holdings(華彩、HKG:1371)の株式7.53%を取得した。
Tencentは条件付きで約6億株の株式を購入することで合意している(金額は非公開)。発表当時のCLSの株価に基づくと、6500万米ドルを超える金額になる。Techwebは、同社が8700万米ドルまで金額を上げることができると報告している。
CLSは宝くじの設備、システム、ゲームなどのソリューションの製造及び販売を行うとともに、これらの端末のインストールやメンテナンスも手掛ける。端末にはビデオ、キノ、オンライン宝くじが含まれる。
では、WeChat(微信)やQQなど大ヒットソーシャルアプリを製造しているTencentが、なぜ宝くじ技術に興味を持ったのだろうか? 中国は宝くじ以外のギャンブルは全国的に禁止されているため、同国ギャンブラーの間で宝くじは非常に人気がある。昨年、中国の宝くじは480億米ドル以上の売り上げを記録した。これはアメリカに次いで世界2位である。
事実、WeChatはすでに人気のゲームに宝くじ機能を搭載し、利益を上げている。ユーザはプレイする際、自分のWeChatの支払い口座を利用することができる。今回のCLSへの出資はこのようなサービスを増進させることにつながる。
今年1月、CLSは中国最大携帯電話会社China Mobile(中国移動)との契約を打ち切った。China Mobileのサービスでは顧客が宝くじの情報を受け取り、CLSのモバイルアプリ経由でくじの購入が可能であった。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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