中国IT大手のBaidu(百度)とTencent(騰訊)がモバイルアンチウィルス企業の買収で競争か?

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ここ数年、中国ではアンチウィルスのプロダクトやサービスが新たな激戦分野となり、同国のトップIT企業数社を巻き込んでいる。

TechinAsiaが耳にした同業界の噂によると、その激戦はBaidu(百度)とTencent(騰訊)の2社が中国に拠点を置くモバイルアンチウィルスアプリ「NetQin(NYSE:NQ)」の買収で競い合うという状況になっているようだ。Baidu (NASDAQ:BIDU)もTencent (HKG:0700)もその買収競争に名乗りを上げていると言われており、NetQin(網秦)の市場価値が争点となりつつある。

NetQinの幹部も先日、2013年第1四半期の収支報告で業績を発表した後、その噂に対処した。同社の共同CEOであるOmar Sharif Khan氏が同収支報告のなかで、BaiduとTencentの両社を直接指し示して次のように語った。

「過去数ヶ月の間に、NetQinは戦略的および金銭的な出資者らから将来的な投資についての話を頂きました。当社はそういう関心を頂いたことを嬉しく思いますが、今は当社の戦略的事業計画の取り組みを成功させて株主に利益を提供することに注力しています。株主に必ず利益をもたらしたいと思っています。」

だが、同氏はそう語る前に、「市場価値と業績の間に大きなギャップがある」と嘆いていた。これは、将来の大手投資家もしくは買収企業との交渉で障害となる恐れもある。現在、NetQinの株価は1株8.25ドルで、時価総額は3億6300万米ドルだ。Khan氏はこの価格について次のように説明した。

「当社が大きな業績を上げて成長し続ければ、当社の時価総額はファンダメンタルズを適切に反映したものになることを常に信じてきました。NetQinの株主そして執行役員として、私たちはその市場価値と業績の間に存在する大きなギャップに全く満足していません。

率直に言えば、受け入れがたいものです。私は明確にしたいのです。私たちは株主に利益をもたらすことに全身全霊を尽くしていますし、先に述べたギャップを埋めることにたゆまぬ努力をしていきます。」

OppenheimerのアナリストAndy Yeung氏に100%の買収について聞かれると、Khan氏は「複数の企業」が金銭的および戦略的投資の両方に関心を示しているという以外はさらなるコメントを避けた。

そこで私たちはこの噂についてBaiduとTencentに連絡を取ってみた。

Tencentが中国のアンチウィルス市場に力を入れ始めたのは2010年で、有名ソフトウェアメーカーのQihoo(NYSE:QIHU)と真っ向から競争するポジションをとった。Qihooが昨夏に検索エンジンをローンチした後、Baiduは最近になって中国国内外のユーザにWindows用アンチウィルスプロダクトをローンチしてQihooに反撃している。

NetQinを買収すれば、BaiduはAndroidとiOSプラットフォーム向けのモバイルアンチウィルスプロダクト事業を促進することができ(現在、Baiduはアンチウィルスプロダクトを持っていない)、Tencentは現在すでに提供しているモバイル向けのアンチウィルスのプロダクトラインを増強することができるだろう。

NetQinの株価はニューヨーク市場で、同社の第1四半期の業績発表がされた水曜の夜から金曜の取引を終えるまでに14%下落した。第1四半期の売上が3320万米ドルに伸び、営業利益も230万米ドルに増えたにも関わらずだ。

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