
矢野経済研究所が、ウェアラブルデバイス市場に関する調査結果を発表した。昨年もウェアラブルデバイス市場に関するレポートは発表されていたが、昨年と比較するとスマートバンドに関する分析が増えている。スマートウォッチ、スマートグラスに関する分析には大きな変化はないようだ。
大きな伸びが予測されるウェアラブルデバイス市場
同レポートによれば、2013年のウェアラブルデバイスの世界市場規模は、メーカー出荷台数ベースで671万5,000台、分野別ではスマートバンド439万台、スマートウォッチ229万5,000台であり、スマートバンドが世界市場を牽引していると分析。
ウェアラブルデバイスとして同レポート内で登場しているのは、スマートグラス、スマートウォッチ、スマートバンドだ。スマートバンドについては、製品・サービスの認知度が向上しているとし、比較的安価であること、人々の健康志向の高まりにより、体温、心拍数、血圧測定などの「ヘルスケア端末」として、世界的なビジネス拡大が期待される。
スマートウォッチ市場、スマートグラス市場については、それぞれ「Apple Watch」と「Google Glass」の評価が市場を大きく左右するとしている。スマートグラスに関しては、現段階では日常生活に応じたプロダクトとは考えにくく、急速な市場拡大には、時間を要するのではと分析。
2017年にはウェアラブルデバイス市場全体で2億2,390万台まで伸びると予測している。
国内でも伸びる予測
国内での2013年度のウェアラブルデバイスの市場規模は、メーカー出荷台数ベースで53万3,000台、分野別ではスマートバンド33万2,000台、スマートウォッチ20万台だったという。この規模が2017年度には全体で1,310万台になると矢野経済研究所は予測している。
国内市場においては、ウェアラブル端末やサービスが展開されるとともに、人々の認知が高まり、国内ウェアラブル市場は拡大するものと分析されている。
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