
<ピックアップ記事>The Robotification of Society is Coming
ロボット化というのはSF映画の中だけの話だけで終わりそうにないです。今回はそんなロボット化の未来に関して書かれた記事をピックアップします。
記事ではすでにロボット化は始まっており、「人によってこれまで行われていた業務が、機械によって取って代わられ、機械がその業務を担うこと」とロボット化の定義を説明していました。最近の具体例として、ATM、自動車製造工場、自動運転車、食料雑貨店のセルフチェックインカウンター等が挙げられています。ただ、現状は100%機械が何かを行うということが主流ではありません。
しかし人の手を借りず、全てのプロセスをロボットが行う未来も近くまでやってきているようです。
例えば記事ではファーストフード店の全業務で、カウンター業務からクリーニングまでの全てがロボットで行われる姿が予想されていました。
またこのような単純労働だけでなく、知的労働も代替されるかもしれません。例えば会計士です。現代では上級レベルの仕事の1つされている会計も、ロボットが数字の読み取りから、税処理、支払いまでの全工程を行う未来の到来が描かれていました。
記事の後半では、現状考えうるロボット化された3つの未来に関して触れています。興味深いのはその内の1つで、農業開発と同じようなプロセスを踏むという未来です。
一度農地を開発すると、その後の人々は大きく分けて2つの職種を手にするそうです。
1つは、引き続き農地を耕し、手入れをするという単純労働職。もう1つは、農業に携わらない、例えば絵画、舞台、音楽などの高スキル職です。つまり今後、農業開発と同じように、ロボット開発が進めば、単純労働をロボットが担い、ロボットが出来ない高スキル職を人間が担うという2極化の未来がやってくる、という予測です。

しかし注目すべき点は、単純労働が取ってロボットに代替されることで、その分の労働人口が現在の高スキル職へなだれ込むという可能性です。そのため、将来的にクリエイティブや知的労働とされる仕事を肩書とする人が増え、仕事単価が低くなる可能性や、さらに現在では登場していない、全く新しい職種が登場することもあるかもしれません。
このようなロボット化の動きに合わせてスタートアップも続々と生まれています。
最近のスタートアップによるロボットの具体例を出すと、ホテルのルームサービスとして使われているBotlrが挙げられるでしょう。Botlrはカリフォルニアのサニーベールに拠点を持つSaviokeによって開発されたロボットです。
投資家の動きも敏感です。サンフランシスコ・シリコン・バレーにいるある投資家は、ロボット自体を製造するハードウェア系スタートアップより、ロボットの機能を司るAIを組み立てるスタートアップの動向を注視していると話してました。とにかく起業家も投資家も、ロボット化の時代に乗ってきている印象を受けます。
時代はロボット化へ着実に進んでいます。今後もロボット化による社会の変化は注視すべきトピックの1つとなるでしょう。最後に、ピックアップ記事にも載せてあった動画は、非常に面白かったのでぜひ御覧ください。
Via WIRED
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