ウェブのユーザーインターフェースを改善するKaizen Platform(以下、Kaizen)は2月10日、年間で活躍したグロースハッカーを表彰する「日本グロースハッカー大賞」を創設、その一回目となる授賞式を開催した。
共同創業者兼CEOの須藤憲司氏がプレゼンテーターを務める中、年間のグロースハッカー・オブ・ザ・イヤーが決定した。
「Kaizenさんとクライアントさんにも更に発展していただき、少しでもそこにお手伝いできるよう今後も研鑽を続けていきたいと思います」(受賞者のやじるし・小柳勝生氏)
Kaizen Platform(旧サービス名はPlanBCD)はウェブサービスのユーザーインターフェースをA/Bテストなどで改善し、会員獲得や購入率といったウェブサービスの効率を最大化させるサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、これまでに800社が利用、6000回以上のサイト改善を実施している。
特徴的なのは担い手となるインターフェース改善技術を持った技術者、つまりグロースハッカーをクラウドソーシング方式で依頼することがてきる点だ。
現在、Kaizen Platformには1,300人以上のグロースハッカーが登録されており、クライアントからの採用数、採用率、勝率、報酬金額などを審査項目として10部門で表彰を行った。またその中で最も優れた人物に贈られるのがグロースハッカー・オブ・ザ・イヤーだ。
また、これと同時にKaizenは新商品となる特価型グロースハックチームの提供開始を伝えている。
これは例えばECやスマホ特化、海外向けなど、企業のニーズ、モデルに合わせた専門チームを同社のグロースハッカーネットワークから組織するもので、最も最上位プランの「オールインワンパッケージ」では、プランニング・サポートも含めたグロースハッカー業務を完全クラウドソースで提供する。
クラウドソーシング方式なので、リソースの柔軟な変動が可能だ。例えば、10人の技術者のリソースを10%ずつを確保し、合計して1人月とするような工夫ができる。技術者によって改善できる得手不得手があるなか、こういった選択肢がとれるのは利用側にとってメリットと言えるだろう。利用料金などについては同社に問い合わせが必要だ。
すでにテスト導入段階で10社以上が導入しており、従来ツールに比較して3倍〜4倍のパフォーマンス結果を出し、売上も1億円以上の発注を受けているという。今後は2015年末までに100社導入と5億円の売上げ規模を目指すという。
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