スタートアップカンファレンス2015で、DeNA創業者の南場智子氏が若手起業家に贈った3つの教え

SHARE:
tomoko-namba-and-three-young-entrepreneuers
(左から)mikan 宇佐美峻氏、DeNA 南場智子氏、KAUMO 太田和光氏、牧浦土雅氏

日本、とりわけ若年層の間では、この国のビジネスリーダーがイノベーションと起業家精神を育成するため、もっと行動すべきだ、という声がよく聞かれる。そのような声はしばしば無視されるが、DeNA 創業者の南場智子氏は耳を傾ける。

先週の木曜日、彼女はシンプルながらもわかりやすい名前の付いたイベント「スタートアップカンファレンス2015」にゲストスピーカーとして登壇した。この登壇で少し変わっていたのは、彼女がどのように起業家になったのかを話すのではなく、3人の日本人起業家から質問攻めに遭うという志向だ。参加した起業家は、英語学習アプリ mikan の創業者である宇佐美峻氏、Eコマースサイト KAUMO の創業者である太田和光氏、しばしば TED で講演し現在はパーソナルデータの会社を営む牧浦土雅氏の3人で、全員21歳〜22歳。牧浦氏と太田氏の二人は、スタートアップ・プランを追求すべく大学を中退している。

3人はスタートアップカンファレンスの共同オーガーナイザーで、シードステージVC の Skyland Ventures 創業者である木下慶彦氏によって選ばれた。木下氏は Tech in Asia にこう説明した。

彼らは全員1992年生まれ、何か新しいことをしようと決断し、現在その目標に向かって走っているので、彼らを選んだ。

南場氏はこれに同意した。議論も終盤に差し掛かり、南場氏は聴衆に最後のコメントを求められた。彼女は20歳前後の青年たちの群衆を見渡しながら、こう語った。

この3人はクールだわ。それで十分じゃない。日本の最大の問題は、(間違いを起こさないようにしようと注意して過ごす)若い頃に持っている価値だ。それに対して疑問を持ち、この3人がやっていることを考え、行動を始めてください。

議論は多岐にわたり、南場氏からはユーモアに富んだ多くの知見が共有された。その中でも、興味深かったやりとりを以下に紹介しよう。

質問:DeNA を作ったとき、ロールモデルは存在したか?

いいえ。私はすべての人を尊敬するが、「この人みたいになりたい」と思ったことは、これまでに一度も無い。したがって、ロールモデルを見出したことも無い。もし、世界で一番影響を与えた人が誰と思うかと聞かれたら、テニスプレーヤーの錦織圭氏だろう(笑)。

質問:今、学生だとしても、会社を始めるか?

会社を始めるという行為は、形式なものでしょ? より興味深いのは、何をやりたいかということだ。しかし大学3年生なら、世界を多くは見ていないだろうから、「これがしたい」という強い意識は芽生えないかもしれない。私が学生なら、自分にビジネスのオーナーシップを預けてくれる会社に入るだろう。

それから自分の能力を改善し、やりたいことが見つかったら、そのビジネスを始めるか、そのとき在籍している会社でそのアイデアを仕事にするか、そのアイデアを引っさげて他の会社で仕事するだろう。いずれにせよ、そのときが来るまで、私は自分の仕事に専念すると思う。

質問:会社がどの規模になるくらいまでは、人材担当の長は必要ないか。

140人だろう。140人までは大丈夫。私は社員の給料も含めて、人材業務のすべてを決めていた。社員が140人前後に達したとき、それはやめた。既に在籍する社員の人事考課を終える前に人材募集をしたところで意味をなさないからだ。そのタイミングが来たときには、すべてを私が見ている状況ではなかったので、状況が悪くなるとは思わなかった。その代わり、DeNA の評価システムが重みを増していくと感じた。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】