Marketing analyticsの新調査レポートによると、企業ブランドは自分たちのカテゴリに対してのマーケティング投下予算を今後3年で73%も増大することを検討しているそうだ。B2C関連のように市場キャップが大きい場合は100%の増加もあるという。
またこのカテゴリは決して勢いよく伸びているだけでなく、資金調達も潤沢に実施している。ここ1年で10億ドル以上のVCマネーがデータ解析会社に投資されてきた。
全体的にユーザーデータ、投資データ、採用データなどすべてにおいて、解析が今一番ホットなマーケティング技術カテゴリのひとつになっていると示している。このレポートは下記の10のユースケースに渡る800以上のツールをカバーしている。
- ブランド/ソーシャル解析
- オーディエンスインサイト
- 広告測定
- グロースマーケティング/コンバージョントラッキング
- モバイル解析/アプリ解析
- Eコマース解析
- クロスプラットフォーム/キャンペーン管理
- 顧客体験/サービス
- SEO/SEM解析
- ビッグデータ/その他/予測
これらのツールのほとんどはCIOというよりは、CMO配下にあり、そしてCMOが予算に合わせてパフォーマンスの向上を求められることになる。市場が大きく、断片化している中で、解析は価値を示すキーとなる。
評価を示すというのはコストのかかることだ。
インサイトを生成する解析能力がせいぜい平凡なレベルであるにもかかわらず、マーケティング担当者は予算の(平均で)3分の1も解析に費やしている。レポートはまた、マーケティング担当者が解析アプローチにおいて進化していないことも示している。
このレポートの作成者である、VB InsightsのJon Cifuentesが解説するところによると、「アトリビューションのアルゴリズム、ミックスモデリング、そしてその他の進んだ方法は市場において極めて稀だった」そうだ。
一部のチャレンジは、大抵のデータサイエンス組織において、大きなスキルギャップに起因している。どうやって自分たちのインサイトが、そしてどうやってビジネスパートナーがインサイトを実用的なものにしているか、その両方において生ぬるい状態にあるようだ。
なぜなら、デジタルマーケティングの担当者はその職に平均してたった1〜2年しか携わらないので、全く驚くべきことではなく、そして企業はキチンとした戦略を持っていないのだ。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する