モバイルペイメントのSquareが1株11.20ドルで取引を開始、ニューヨーク証取上場初日から価格が急騰

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Square CEO Jack Dorsey (Photo by Wikipedia)
Square CEO Jack Dorsey (Photo by Wikipedia)

本日(現地時間19日)、Square(NYSE:SQ) はニューヨーク証取で1株11.20ドルで取引を開始し、昨日決定されたIPO価格1株9ドルから若干値を上げて始まった。現在(アメリカ東部標準時の19日朝10時過ぎ現在)、取引開始から既に42%値を上げている

Square の IPO は多くの話題を集めた。ロードショー以前、Square は非公開企業として60億ドルの企業価値で評価されていた。IPO を控え評価額が再度計算されたが、その際には41億ドルにまで値が下がった。公開企業と非公開企業では評価額の計算方法に違いがあるため、それが幾分影響している可能性はある。いずれにせよ、評価額が当初よりも下落したことは、Square の初値に悪影響を与えたかもしれない。

その点からも、CEO の Jack Dorsey 氏が Square に十分な注意を払うことができるかどうかが、投資家たちの関心事だ。今年の夏、Doesey 氏は Twitter の暫定 CEO に就任し、後にフルタイム CEO の座に就任した。この動きは、Twitter と Square の両者が大きな変革期にあるという点で、投資家らを特に心配させている。Twitter はリストラの真っ只中にあり、Square は公開企業として走り始めるところだからだ。Dorsey 氏が一社に集中せず両社に関与していることへの疑問は、Square の初値に影響を及ぼしていることは間違いない。

IPO までの、Square の歴史を振り返る

Square の歴史は、ローラーコースターのようだ。2008年に Twitter を飛び出した Dorsey 氏は、スマートフォンでクレジットカード決済ができるデバイスを開発した。このモバイルデバイスは業界の重鎮をやり込め、彼らをあわてて追随させた。

2010年の幸先の良かったローンチは投資家の関心を惹き、タブレットを使った競合他社のホストもローンチした。後に、Square はモバイル POS や、現金から Apple Pay まであらゆる決済を受け付けるハードウェアをリリースしている。

Square はこの間に多くの成功を成し遂げた一方、多くの失敗にも苦しみ、Square Wallet と Square Order という2つの消費者向けアプリのシャットダウンを余儀なくされている。

加えて、クレジットカード業界の競合プレーヤーも Square に追いつき、Square の差別化要素も影が薄くなった。Wall Street Journal は 2014年、Square が前年に1億ドルの赤字を出していたと報道し、同社の評価に悪影響をもたらした。

しかし、Square はそこから復活した。同社は一連のバックオフィス・サービスの開発を決定した。その中には、Square 以外のしくみを使って、決済や操作が行われるものも含まれる。レストラン業界を捉えようとする戦略に基づくものだ。2015年、同社は Caviar と Fastbite というフードデリバリ・サービス2社を買収し、バー向けに勘定がつけられる POS インタフェースを開発した。

今後数カ月のうちに、Square は Starbucks 無しに売上を伸ばし、プロダクトラインを築き上げ、より小規模ビジネス分野への進出を示す必要がある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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