ほぼ毎日のようにお天気に恵まれるロサンゼルスに引っ越してからは、日々の生活におけるお天気アプリの出番がほぼ無くなりました。でも、東京に住んでいれば、みなさんにとって出かける前のお天気チェックは日課のはず。折りたたみ傘をかばんに入れ忘れた時に限って雨に降られたりして、天気予報ってなんて当たらないんだろうと思ったり。
そんな困りごとを解決してくれるのが、専用のiOSとAndroidアプリと連携して使えるスマート傘「Oombrella」です。2016年開催のCESでお披露目され、本媒体でも3月頭に紹介しました。現在、Kickstarterでキャンペーンを展開中です。開発するのは、フランスのパリを拠点に、グローバルなソーシャルお天気サービスを展開する「Wezzoo」。
Oombrellaが活用するのは、このWezzooのデータ。Wezzooでは、ユーザーが現在地で今体験している天気を共有できるため、予報ではなく各地の実際の天気がわかる仕組みです。ちなみに、日本はWezzooでトップ10に入る人気コミュニティだとか。他にも、リアルタイムなオープンデータとIoTからもコンテンツを収集し、さらにはユーザーのSNS上の発言を意味解析することで、より正確な天気情報を導き出しています。
これらのデータを組み合わせて使うことで、雨が降りそうな時に自分を持っていくようにスマートフォンに通知してくれます。また、ユーザーがスマート傘を開くたびに、データがリアルタイムにWezzooにフィードバックされるため、傘を指す度にコミュニティに貢献できます。
また、傘といえば、避けられないのが置き忘れ。でも、Oombrellaなら大丈夫。外出先でOombrellaを忘れそうになった時は、「僕を置いていかないで!」とスマホに通知してくれるため、悔しい置き忘れを過去のものにしてくます。さらに、ハンドル部分にあるカプセルには、バイブレーターとライトを搭載。傘をさしていて電話に気がつかなくても、カプセル部分が光ることで電話がかかってきていることを教えてくれます。
でも、傘持ってるし・・・という人は、Oombrellaのカプセル部分だけを購入するというオプションも。接着剤などを使って傘に取り付ける必要がありますが、そうすることで既存の傘もスマート傘に。お天気、置き忘れなどを同様に通知してくれるそう。

Oombrellaは、傘を使うことに際して思いつくあらゆる不便に対応してくれている印象。これを開発したチームも、雨に困っているんだなと感じます。ちょっとした遊び心もユニーク。傘のてっぺんがスクリューになっているため、例えば、GoProを取り付けることで雨の日の様子をより高い位置から撮影することができます。
通常の傘と、折りたたみ式との2パターンがあるOombrella。黒と白のニュートラルなカラーに加えて、七色に光るShinyエディションも。Kickstarterでは、Oombrellaを一体約77ドル〜購入することができます。
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