中国のライブストリーミングブームで誕生するネットタレント業界

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Papi Jiang(Papi醤)氏

ライブストリーム環境を立ち上げ、オンライン視聴者向けに映像コンテンツを作成するのはほんの数分で可能かもしれない。しかし、「ワンホン(網紅)」と呼ばれている中国のネット界のスターになるのは非常に複雑で難しい。

中国でワンホンとしてのキャリアを築くには、プロのタレント事務所との契約は不可欠ではないにしろその必要性は増しつつある。ネットタレントの人気は映画スターや TV スターに比べ短命なのがその理由だ。

今年初め、ユーモラスなビデオクリップが話題を呼んだ Papi Jiang(Papi醤)氏は今年3月、1,200万人民元(約1.8億円)の共同出資を確保した。その1ヶ月後、Papi Jiang 氏の最初の広告には人気トークショーの「Luogic(羅輯思維)」 のスポンサーでもある有力な投資家により進められた公開オークションで2,200万人民元(約3.3億円)の値が付いた。地元のニュースメディアによると、一般的にこのオークションはコメディアンとしての彼女に対する注目が衰える前に彼女の持つ商業的価値を手一杯マネタイズしようとする動きであるととらえられている。

ネットタレントの持つ潜在的収益力が注目されるようになり、本格的なネットタレント事務所を設立する動きがみられるようになった。

中国のネットタレント事務所の Yujia Entertainment(娯加娯楽)は今週(8月第3週)、Legend Capital (君連資本)がリードし、他にも IDG、Prometheus Capital(普思投資)、Fortune Capital も参加したシリーズ B 資金調達ラウンドで1億元(約1,500万米ドル)の獲得に成功したと発表した。中国最大の富豪として知られる Wang Jianlin(王健林、Wanda Group=万達集団会長)氏の息子の Wang Sicong(王思聰)氏も同社の最近の資金調達ラウンドに参加した。

2013年に設立された Yujia はネットタレント事務所業界の先駆け的存在である。同社はネットタレント向けに衣装のコーディネートや視聴者との交流、ライブストリームビデオ用の背景設定などに関する研修を行っている。同社はさらに、マーケティング、配信、制作についてのサポートも行っている。またライブストリーミングのエンターテイメント企画やコンテンツ用の e コマースプラットフォームの設立プロジェクトも進行中だ。

同社によれば、現在、容姿やパフォーマンス、ライブストリーミング時間といった観点から絞り込んだ500人弱のタレントを抱えており、毎月「数千万元」単位の売上げがあるという。

今回の資金調達に先立ち、同社はシリーズ A ラウンドで IDG から1,000万元(約150万米ドル)を調達し、昨年8月の時点でバリュエーションを1億元(約1,510万米ドル)にまで押し上げた。CEO の Wang Chunlei(王春雷)氏によれば、資金はタレントの採用、研修、宣伝に充てられるとのことだ。

ビデオクリップアプリの Miaopai(秒拍)と Xiaokaxiu(小咖秀)の親会社である Yixia Technology(一下科技)は今年別々の部門を設立し、タレント事務所の運営を始めた。同様のケースに Jiuyu(九魚) や Lijia があり、ネットタレント事務所でインキュベーションプラットフォームの Liulianjia(榴蓮家)は Enlight Media(光線伝媒)より3,000万元の資金を調達した。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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